オンライン日本語チューターを始めてレッスンが100時間になりました。
こんにちは、ぽわろんです。
昨年10月に突如として始めることになった「オンライン日本語チューター」のお仕事。
趣味の範囲でマイペースに続けていますが、気付けば8ヶ月が過ぎ、レッスン回数が100回を達成していました!わーい(*^▽^*)
レッスンは1回1時間なので、トータル100時間を過ぎたところですね。相変わらずのマイペースだ。しみじみ。
色々と心配は尽きないですし、レッスン以外にもハプニングに事欠かないという、想像以上に私の中で濃い活動となっています。
せっかくここまで続いたことですし、全くの日本語教育初心者のぽわろんが、ここまでどんな生徒さんにどんな日本語レッスンをしてきたのか、その現状をリポートしたいと思います!
6名の生徒さん
過去のブログでも紹介しましたが、チューターに登録して、すぐに5名の生徒さんが来てくれました。ありがたいことに、みなさん付かず離れずで今でもぽわろんの生徒さんで居続けてくれています(*'▽'*)
平日本業のお仕事がありますので、5名のやりくりで限界を感じたぽわろんは新規生徒さんからの連絡に「ごめんなさい」し続けて生徒さんがこれ以上増えないようにしていました。
そんな折に、ツイッターで同じプラットフォームを使っている方から「チューターのプロフィールが新規の人に見られないように設定できますよ」と教えていただき、物理的に連絡が来ないようにすることができました。ホッ
では、もう1名はどうしたのかというと、これは意外なことにぽわろんの英語の先生から「私も日本語のレッスンを受けたい」と言われ、断ることができずに引き受けたものです。
毎週1回先生が英語を教えてくれ、ぽわろんが日本語を教えています。ギブアンドテイク。ふふ
6名の生徒さんの中には、途中様々な理由で一旦休んだり、さよならしたりする人もいましたが、現状ではまた不意に戻っていらしてレッスンを再開したりしています。
レッスンをたまにしか受けなくても連絡がしょっちゅうくる生徒さんもいます(^◇^;)
なので毎週お会いする人もいれば、2週間に1回の人もいれば、気ままにふらりと予約される方もいらっしゃる。そんな感じでやっています!
どんなレッスンをしているか
ぽわろんはプロの日本語講師ではないので、あくまで会話をメインにしたフリートークのレッスンをさせてもらっています。
フリートークは仕事の報告を1時間ひたすらしてくださる方もいれば、ぽわろんから話を振って生徒さんが言えなかったことをフォローしたり、必要であれば英語も使って説明したりしています。
1時間話を持たせるのも大変だったりしますが、今のところなんとか話題を引き出して生徒さんの新しい学びがあるようにしています。
しかし、フリートーク以外でも要望があれば、できる範囲で対応したいと思っています。
例えば今までにこのような要望がありました。
- 日本語能力試験N1の読解対策がしたい
- ニュース記事を使ったレッスンがしたい
- 日本語能力試験N2の文法を使った例文をチェックしてほしい(テキスト指定)
- 仕事で使う日本語をチェックしてほしい
- ケーススタディのテキストを使って、音読と要約の練習をしたい
- 就活の履歴書のチェック、面接練習をしてほしい
- 特定の文法(例えば動詞の活用)について教えてほしい
- 歌詞の意味を教えてほしい
- 動画の音声と自分の発音に違いがないかチェックしてほしい
- 本を一緒に読んでほしい
書き出してみると、意外と色々対応していましたね(^◇^;)
その場その場で調べたり、知り合いの日本語教師に相談したりしながらなんとか乗り越えてきた感じです。未だに緊張もするし、レッスン前に気持ちが重くなったりもしますが、少し強くなったかな…自分も日々成長です。
一番準備に時間がかかるのはニュース記事ですね。まず日本のニュースサイト、なかなか良い記事が見つからない。そして、ニュースは語彙が難しいので予習も大変。ディスカッション用の設問も手作りする工夫が必要です。
生徒さんは大人なので、指示されて学習するのではなく、皆さん学び方は自分で試行錯誤して考えてきます。
それをサポートするのがぽわろんにできることかなと思っています!
日本語チューターをやって良かったこと
- 人の役に立てる
これが一番良いことかもしれません。日本が好きで、日本人と話せるだけで喜んでくれるような人がいるんです。日本語が上達したり、日本語を通じて日本の文化を知ったり、日本に来るという夢に近づいたり、その喜びの瞬間に立ち会えるのがやりがいですね。
- 日本語に詳しく、日本語を好きになる
英語好きのぽわろんですが、日本語チューターを始めてから、日本語の魅力にももっと気がつくようになりました。
今まで日本語を使ってきて考えたこともない疑問を生徒さんは抱いて質問してきます。そこからの気づきはとても大きいです。
例えば、漢字があるのにカタカナで書くことの多い単語(「カギ」「メガネ」など)や、漫画に出てくるルビが漢字の読みと違ったり(「点」と書いて「スコア」と読んだり)、アクセントが年代によって違ったり(「カレシ」「パンツ」など)。
全て生徒さんから質問されて気づいたことです。もっと日本語について深く知りたいなと思うようになりました。
- 英語を使った仕事ができる
これはそもそも日本語チューターを始めたきっかけです。案外日本語ペラペラな生徒さんが多くて、英語を積極的に使う生徒さんは1人くらいなんです。この生徒さんも段々上達して日本語の比率が上がってきていますね。
でも「英語を使った仕事をしてみたいなぁ」と憧れている時に比べて、実際一歩踏み出せた感はあり、嬉しいです!
- 世界中の素敵な人と出会える
ラッキーなことに、生徒さんは皆さん人間のできた素敵な方でした。ネイティブキャンプで英会話をしていた時も世界中の先生と出会うことはできましたが、日本語の授業では相手の発話を増やす関係で、もっと深く話を聞くことができます。生徒さんから母国の話を教えてもらったり、時には日本について(皆さん詳しいので)教えてもらったりすることもあります。
- 語学学習のモチベーションをもらえる
ぽわろんは英語学習をしていますが、生徒さんもいわば語学学習の仲間です。レッスン中に積極的に発言したり、質問したりして力を伸ばしていく姿に感化され「私も見習いたい」と思います。
単語学習でAnkiを使っているという生徒さんにも出会い(3人もいました)、使い方をシェアして盛り上がったりします。
- コミュニケーション能力が向上する
フリートークでは「聞き上手」であることが求められると思います。会話を主導しつつ、適切に反応して、相手の求めるレベルの指導をする。そんなスキルが鍛えられるかなと思います。
- 経験が得られる
今のところ本業を楽しくやっているぽわろんですが、コロナの影響もあったりして、いつ何があるかわからない世の中。
転職を余儀なくされた時に、例えば日本語関係または教育関係の仕事を目指すとして、「教えた経験あり」と言えることは大きいと思います。経験がもらえるのは報酬以上に貴重だと思います。
日本語チューターにこれが役に立った
ぽわろんは日本語教育の資格もなければ、知識もゼロです。「日本語ネイティブである」ということだけで飛び込んでいきました。こんな人でも日本語チューターはできるということがある意味わかりました。良かった。
でも、やってみて思うのは「何か自分が+αで持っている知識などがあれば強みになる」ということです。
例えば「アニメが大好き」という特性があれば、アニメ好き生徒さんに訴求できてかなり良い+αだと思います。
ぽわろんが感じた「これは自分がレッスンをする上でプラスになったな」と感じた事を紹介します。
- 英語学習の経験
ひとつは、英語が少しわかるということ。日本語初心者の生徒さんでも、解説を英語でできれば助けになります。
また、同じ語学学習者として、生徒さんの学ぶ上での苦労やつまずくポイントが理解できるというのも大きいですね。
- 日本在留に関する知識
ぽわろんは本業で日本の留学ビザや就労ビザなどの取り扱いをしているため、どのようなビザがあり、条件は…などの知識がある程度あります。
生徒さんの中には日本在住の方もいるので、「このビザの取得を目指している」という話や、就職の時に気をつけないといけない話もできたりして、これは助かっています。
また、1人の生徒さんは日本でビザ関係のお仕事をしているので、仕事内容が丸々理解できます。お仕事の話を聞いて、自分も勉強になるというWin-Winの関係です(*^▽^*)
また、海外にいる生徒さんも、ほとんどは日本に来たい、日本に住みたいという希望を持っています。その場合もどういう経緯で来日が叶うのか、相談に乗れたりもします。
- 外国人と日本語で話したことのある経験
これも本業で毎日外国人留学生と日本語で話しているので、相手がどのくらいの日本語レベルのなのかが話せばわかりますし、易しい日本語で話すこともできます。
相手によって難易度を変えながら話ができるというのも、レッスンをする上で役に立つスキルでした。
- 本が好き
日本語ペラペラでぽわろんよりも遥かにしゃべるのが上手という生徒さんもいます(^◇^;)
そんな方には少しでもレベルの高い表現や慣用表現を教えてあげられたら、と思います。
本を読んでいると日本語の語彙力や表現力が身につくかなと思いますので、日頃から文章を読んで日本語の表現を身につけておくのも役立ちポイントと思いました!
最後に
今回今までのまとめを書き出してみて、自分の中で大きな経験になっているんだなぁと改めて思いました。
勢いで始めてみましたが、「失うものは何もない」は本当でした。得るものしかなかったです。
平日仕事から帰って、夕飯後にレッスンして、となるとかなり慌ただしく「何で自分をこんなに追い込んでいるんだろう」とふと疑問に思ったりして「何も考えずに休みたい」とか「本読みたい」とか、だらけモードのぽわろんも顔を出したりします。
でも、レッスンが終わると毎回「楽しかったな!」とすっきりした気持ちになります(*^▽^*)
将来、生徒さんとリアルでお会いしたり、ホストファミリーになったりしたいなぁというのが淡い夢です。
まとまりませんでしたが、「オンラインで日本語教えてみたいな」というどなたかの参考になれば嬉しいです!