ぽわろんの推理ノート

仕事について、人生について、人間のあれこれを考察します

私が仕事を辞めた理由

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こんにちは、ぽわろんです。

 

今日は人生と仕事の話をしたいと思います。

 

私には転職経験があります

 

前職は出版関係の会社でシステムを開発するSEを7年ちょっとやっていました。

前の会社でも、離職率がすごかったのですが、人はなぜ会社を辞めるのでしょうか。

人生における優先順位をどう考えるか、それは人それぞれなのですが、自分にとって譲れない部分が侵された時、辞めるしかないという考えになるのではないかと思います。

 

仕事に関してのポイントは、お金、時間、やりがい、適性、職場環境、家庭の事情などが考えられます。

 

私は元々文系でしたので、システムに関する知識も全くなく、何故か採用されてしまったSEというシステム開発職に不安しかありませんでした。

蓋を開けてみれば、同期も先輩も、ゼロからのスタートが大半だったので安心したのですが。

入社して試用期間が終わる前に、フッと辞めていった方もいました。

これは「適性」の面だと思います。

自分には、これよりも合う仕事が他にあると思ったら、早々と見切りをつけるのもその人の人生です。

ちなみにその方は、その後、執筆をしたり雑誌の編集をしていると噂で聞きました。

 

また、周りのSEで一番多かった退職理由は、おそらく残業が多すぎること。

これは「時間」や「体力」の面ですね。

 

私も過労で体力の限界まで行った事があります。

その頃は立っていても寝てしまうくらい常に眠くて、納期に間に合わせなくてはというプレッシャーにも押し潰されそうで、たまの休みも寝込んでいました。

この頃は会社に行きたくなくて、泣きながら通勤しているような感じでした。

でも責任感から、プロジェクトの途中で急に辞めるという選択肢はなかったです。

(世の中、過労で死んでしまう人もいますので、この責任感は時に捨ててでも逃げる必要はあるとは思いますが、振り返ると逃げられない人の心情がよくわかります。)

全くプライベートの時間がありませんから、人生においてプライベートを重視したい方は、辞めるという選択肢が出てくるでしょう。

しかし、このプロジェクトが終わった後でも、私は仕事を辞めませんでした。

 

辞めなかった理由

 

それは、「お金」の問題でしょうか。

そうではありませんでした。

リーダーとしてプロジェクトをやり切った時、確かに私は喜びややりがいを感じたのです。

作ったシステムで、営業部門が企画したビジネスが展開できるようになり、社内でも顧客にも感謝されましたし、会社の利益にもつながり表彰までされたのです。

私が一番大事に思うのは、人に喜ばれる事、人から必要とされる事、社会の役に立つ事、そして自分が成長する事なのだと気づきました。

大した趣味もなく、子どももいない私が、このような人や社会の中で活躍できる機会をもらえるのは、仕事だけなのです。

 

辞めた理由

 

しかし、それから3年程経って、私は会社を辞めました。

理由はある全社規模のプロジェクトです。システムの仕事にはよくあることですが、マイグレーションと言って、古くからあるシステムを全面改修するということがあります。

その時に、どうせならこの機会にごちゃごちゃに作り込んだシステムやデータ全体をキレイに最適化しようという経営判断があり、私はその計画要員としてアサインされました。

データベースだけでも数百とありますから、これは容易ではありません。

来る日も来る日も理想像を作っては、有識者会議でディスカッションをし、作り直してディスカッションです。

誰も、本気で実現できるとは思っていないことです。

つまりは3年の間、机上の空論をやり続けた訳です。

これは、私にとって大変つらい期間でした。

あんなに何でも頼りにしてくれたお客さんの顔も見られず、1円も会社の利益にも繋がらないことをやりつづけたのですから。

 

私は自分が大切にしているものをもう一度見つめ直し、転職を決意しました。

 

転職後どうなったか

 

転職後はあんなに激務だったのが一転、定時で帰れるようになりました。

しかし、私が大事にしているのはそこではなく、もっと働きたいくらいです。笑

人から必要とされ、頑張っている人を応援し、喜んでくれる仕事、そこにこだわれて良かったと思っています。

年収は充分ですが、以前より150万円程減りましたので、許してくれた夫にも感謝です。

 

さて、その夫もSEで、かれこれ2回転職を繰り返し、今は3社目で落ち着いています。

機会があれば、夫の転職にまつわる話もできたらと思います^_^

 

最後に

みなさんの仕事はどうでしょうか?

今は職場環境や人間関係に問題があれば在宅でも仕事ができる時代ですので、様々な環境の方がいらっしゃると思います。

家族を養うため、本業に副業までして頑張っている方もいらっしゃいます。

自分の大事にしているものに誇りを持って働く全ての人にエールを送りたいと思います。