日本語学習者の特徴。アジアの留学生の観察から。
こんにちは、ぽわろんです。
ぽわろんの職場は留学生に囲まれた環境です。
また外国の方とも当たり前のように一緒に働いています。
以前は知らなかった他国のことを沢山知る機会が多く、日本で生まれ育ったぽわろんは、日々視野が広がる新鮮な気持ちです。
今日はなかなか知る機会のない各国の日本語学習者の特徴を紹介します。
留学生数とその内訳
平成28年度、留学生数は約24万人。
そのうちの実に93%を占めるのがアジアからの留学生です。
出身の国・地域別の構成比は以下のようになります。
- 中国41.2%
- ベトナム22.5%
- ネパール8.1%
- 韓国6.5%
- 台湾3.5%
最近、急上昇しているのがベトナム、スリランカ、ミャンマーからの留学生という印象です。
このような留学生が大学、大学院、日本語学校、専門学校等に通っているという訳ですね。
各国の日本語学習者の特徴
留学生を日々たくさん見てきて、ぽわろんは中国、韓国、モンゴル、ベトナム、ネパール、ミャンマー、バングラデシュといった国の方は顔を見てどこの国の方かほとんど当てられるようになりました。
さらに、これらの国の方は顔を見なくても、電話で日本語の会話するだけで、ほとんどどの国の人かわかります。
電話で「ベトナムの方ですか?」と聞いて「なんでわかりますか!?」と驚かれることも多いです。笑
これは、ぽわろんがエスパーなのではなく、日本語の方言みたいなもので、それぞれの母国語由来の訛りのような特徴があるのです。
それは、例えば日本人がフランスに行って「ボンジュール!」と挨拶したら、ああ日本人ね、と言われるかも知れないのと一緒です。
これは日本語のラ行とフランス語のRの発音(喉の奥でグッと詰まらせたような発音)が全く違うからですね。
という訳で、ぽわろん独自の視点で、各国の日本語学習者の特徴を分析してみました。
※もちろん、国でひと括りにできるものではないので、日々の観察からの勝手な分析ということでご了承ください(^_^*)
中国人は日本語の母音をはっきり発音する間延びしたような話し方が難しいようで、ややつまったような口調になります。
ベトナム人は「マツヤ」が「マチュヤ」のようになってしまう人が多いです。
また時制の概念がないようで、まだ日本語に慣れていない方は、「財布をなくします」「覚えません」のように、いつ?がわからない文章になってしまいがちです。
微妙な違いなのに、「学生番号は?」と聞いて「覚えません!」と堂々と言われると、「覚えてよ〜」とつい突っ込みたくなってしまいます笑
言葉って難しいですね。
韓国語は日本語と、語順も「てにをは」も一緒ですので、韓国人は日本語習得が早い人が多いようです。
しかし、発音には特徴があり、文頭の濁音が抜けたり、ゼがジェになってしまったりします(準備→チュンビ、全部→ジェンブ)。
そのため、韓国のアイドルの話す日本語はなぜか可愛らしく聞こえますよね。
ネパール人は耳が良いようで、英語も得意ですし、日本語の会話が流暢にできる方が多いです。
そのためコンビニや居酒屋でアルバイトしているのをよく見かけますが、バックヤードではなく、注文やレジなど接客もこなせるのです。
しかし、やはり苦労するのは漢字。
会話に頼らず、読み書きもしっかり勉強する人でないと、書類が全部ひらがなになってしまう、なんてこともあります。
スリランカのシンハラ語は、書類等見ても小さく丸っこい文字で細々と書いてあります。
なのでスリランカ人の書く日本語も小さく丸っこい字が多く、枠からはみ出してしまうような人はいない気がします。
※シンハラ語のイメージ
まとめ
今日はぽわろんの周りにいる留学生を日本語学習者という観点から分析して紹介してみました。
ぽわろんは、このような留学生を尊敬しています。
実を言うと、ぽわろんも英語やフランス語やハングル学習を志しておきながら身にならなかった、いつかは留学してみたいと思いながら実行に移せなかった経験があります。
なので、強い信念で留学に来て、積極的にコミュニケーションをとりながら立派に外国の地で生きている学生は、自分にはできないことをしている存在なのです。
頭が下がります。
色々と貴重なことを教えてくれるみなさんに感謝しながら、このような人たちのお役に立ちたいと思い、日々仕事に励んでいます。
さて、ぽわろんは相手の顔を見て、会話をすれば大体出身がわかるようになったと言いましたが、その方の名前を聞けば、それはほとんど確信に変わります。
各国の名前事情も、なかなか比較すると面白いですので、また次の機会にご紹介したいと思います。