言語習得に必要なのは、アティチュード?
こんにちは、ぽわろんです。
今日はぽわろんの永遠のテーマのひとつである、言語の学習について。
これは、ほろ苦い経験でもあるのですが、振り返って思いをまとめてみたいと思います。
ぽわろんと英語
ぽわろんは学生の頃、一番得意な科目は英語でした。
中学の英語の先生がとにかく楽しい授業をする方で、出会いが良かったのでしょうね。
そのため、高校では語学系の授業をたくさん履修できる学校を選びました。
語彙に文法、リーディング、英語のプレゼン、リスニング、発音、ライティングなど、一通り勉強しました。
また、家で英文の音読を毎日行ったり、英英辞書を引いて作文を書いたりすることで、高校生の時期はぽわろんの人生で一番英語力が伸びた時期だと思います。
大学も英米文学科という、英語に関係のある学科を選びました。
まだ、自分が何をしたいのか、考えがない状態でしたから、好きなもの=本、得意な科目=英語ということで、安直に英米文学科を選んだのです。
大学に入学した時も、まだ高校時代に勉強した貯金がありましたので、入学後の英語の試験結果で高得点が取れ、一年生の英語の単位、8単位が免除されることになりました。
そして、その分、通常は二年生からしか履修できない応用英語の授業が、一年生から受けられる権利が与えられました。
それまで、英語の学習においては順調にきていたぽわろんですが、この応用英語の授業こそが、初めての挫折の経験になりました。
帰国子女との出会い
応用英語の授業に参加すると、そこにいたのは一年生から英語の単位が免除される人たち、つまりほとんどが帰国子女の人たちでした。
英語が自然と話せるのは当然のこと、彼らは大学に英語以外のこと、つまり経済やマーケティング、法律などを学びに来ているのです。
英語一筋でやってきたぽわろんですが、海外に行った経験もなく、自然と話せるレベルとは程遠いため、授業について行くのもやっとです。
ここにきて、英語は身に付けるのが目的ではない、身に付けて何に活かせるかだと悟りました。
英語のレベルではバイリンガルのみなさんに太刀打ちできるはずもなく、かといって他の勉強をしているわけでもないぽわろんは、ここで一つ目の挫折を経験しました。
アティチュードという壁
さらにもうひとつ、ぽわろんの前に立ちはだかったのは、アティチュードという壁です。
高校生の時に英検の2級を取得したぽわろん。
しかし、英検の二次試験、つまり試験官との会話のテストで、今思えば壁にぶつかっていたのです。
当時の二次試験にはリーディングやQ&Aの得点の他、「アティチュード」という採点項目がありました。
これは、「態度」、つまり会話をしようという積極性のことだと思います。
ぽわろんはこの、アティチュードの点数が低かったのです。
思えば、なぜいつまでも英語で会話ができないのかというと、もじもじして、コミュニケーションが取れないぽわろんの性格に大きな欠点があったのです。
英語で道案内でもいいですが、何か話そうとすると、文法や単語が合っているかが気になって、なかなか口から言葉が出ない。
これが言語を習得する上で最大のネックだったのだと思っています。
アティチュードが素晴らしい人たち
このアティチュードの問題に気づいたのは、ぽわろんの兄に見せられた映像です。
それは兄がイタリアで撮ったもの。
ぽわろんと兄は性格が正反対で、兄は勉強こそしませんが、行動力がすごくて、サッカーの試合を観に、世界中どこでも行ってしまうような人です。
その映像に映っていたのは、イタリアで現地の人と笑い合って話している兄の姿でした。
イタリア語など一言も喋れないはずの兄が、なぜそんなことができるのでしょう。
よくよく会話を聞いてみると…地元のサッカー選手の名前を大声で1人ずつ挙げては、大げさに手を叩いて一緒に爆笑しているではありませんか。
これを見て、ぽわろんは兄に敵わないなぁと悟ったのです。
近年『世界の果てまでイッテQ!』という番組で出川哲朗さんが海外で道を聞きまくるコーナーで話題になっている『出川イングリッシュ』もアティチュード最高点の例だと思います。
道行く人に、とにかく話しかける。
"ソーリー?ドゥーユーノウ メニメニバッドマンスリーピングハウス?"
出川さんは「刑務所」という単語を知らないのですが、知っている言葉だけで伝えようとします。
何人に苦笑されても、伝わらなくても、10人に1人に伝われば、最後には目的を達成できるのです。
その姿はとにかく面白いだけでなく、大切なことを教えてくれます。
コミュニケーションに必要なのは、完璧な文法などではなく伝えようとする気持ちなのだと。
このように、間違いを恐れずに、もじもじせずに話をすることが言語上達にも必要なことなのだと思います。
ぽわろんも、普段から留学生が職場にたくさんいますから、どのような人が日本語の力を伸ばすか、よく見てきました。
電話をかけて、一生懸命問い合わせをしてくる学生、偉いなあと思います。
電話をかけてきて、「中国語のわかる先生はいますか?」という中国人はちょっともったいない。
つたない日本語でも、伝えようとするアティチュードがある人が、1年もすると見違えるようになっているのだと思います。
まとめ
ぽわろんは結局、英語を習得できなかった人です。
周りにはマルチリンガルの人たちがたくさんいて、やはり敵わないなあと思ってしまいます。
しかし、やっぱり、好きなものは好きなんですね。
やっぱり言葉というものに興味はずっとあって、英語の学習は細々と続けています。
英語を使う機会があれば、ぜひアティチュードを発揮できるようになりたい、そう思っています。