ぽわろんの推理ノート

仕事について、人生について、人間のあれこれを考察します

原点は「図書館が好き」という気持ちだった

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こんにちは、ぽわろんです。

 

今日は会社帰りに図書館に寄りました。

予約していた本が届いたと、メールでお知らせが来たからです。

駅前の図書館というのは便利なもので、夜まで開いているし、電車の乗り換えの合間に寄れます。

例え、その図書館に置いていない本でも、ネットで予約すれば市内の他の図書館から指定した図書館に運んでくれるのです。

ぽわろんは、読みたい本が尽きなくて、特に最新作をすぐ読むことにこだわりがないので、初めて読む作家さんなどはこの方法で読ませてもらってます。

 

書店も好きです。

でも、図書館にはまた違った魅力があります。

本に囲まれている静かな空間。

棚と棚の間を歩いて、ちょっとでも興味がある本は誰でも自由に手にとって読める、夢のような場所です。

ジャンルごとに並べられていて、興味が次から次へ移っても許容してくれる懐の深さを感じます。

 

今日はそんな図書館について、思いを馳せてしまいました。

 

 

みなさん、小さい頃の夢、大きくなったら何になりたいと思っていたか、覚えてますか?

 

ぽわろんは、小さい頃から本の虫で図書館に行くのが大好きでした。

一番家の近所にあったのは、公民館の図書コーナーみたいな小さな分館。

そこで子ども向けの、『ズッコケ三人組』とか、『こまったさん』シリーズなどを読み漁ってました。

 

そしてある時、「あ、わたしは大きくなったら図書館の人になりたい!」という気持ちが芽生えたのでした。

(子どもにしてはやけに現実的な夢ですね…)

 

夢への道のり

図書館の人のことを「図書館司書」と呼ぶことは、もうちょっと大きくなってから知りました。

 

中学生や高校生の時には学校で迷わず図書委員会に入って、図書室の貸出当番などをして満足していました。

 

そして、大学生になった時、自然な流れで図書館司書の科目を受講しはじめました。

周りは圧倒的に教職の資格をとる人が多かった中、ぽわろんは迷わず図書館司書でしたね。

 

図書館の歴史から、図書の分類・検索、レファレンスサービスに、児童サービス論。

わくわくするような授業が多かったです。

そして、3週間の図書館実習を経て、図書館司書の資格がもらえました。

 

同時に大学3年生になり、進路を決めないといけない時期になりました。

就活も始めていたのですが、自分に何ができるかわからない。

わかっているのは、本や英語や教育に興味があること、だけ。

 

そこで、今しか経験できないことだから、と関係する会社には、とことん足を運びました。

 

本関係では、出版社、書店、取次だけでなく、印刷会社に製紙会社、関連のシステム会社にまで行きました。

 

教育・英語関係では、大学、予備校、参考書の出版関係、英会話スクールなど。

 

その中で何がしたいんだろう、何ができるんだろうとぐるぐる考えました。

 

頭の端には小さい頃に夢見た「図書館の人」が残っています。

でもどうやったら「図書館の人」になれるのでしょう。

 

まず、公共図書館の司書は「公務員」であるという前提がスパッと抜けていました。

なので、まずは公務員試験に合格し、自治体の行政職員になる→運が良ければ図書館の配属になる

という長い長い道のりです。 

 

さもなければ非正規雇用でパート勤務。

これは現実的に生活が苦しいです。

 

卒業したら必ず就職すると決めていたので、公務員試験と就活を天秤にかけ、浪人の可能性が低い就活に集中することにしました。

図書館の人は思ったよりもなるのが難しいという現実にぶつかった瞬間です。

 

もう一つの図書館司書への道が、大学図書館です。

これは、大学の職員として採用される→運が良ければ図書館の配属になる

というまたしても遠い道のり。

でも、チャレンジしました。

しかし大学職員は人気職種。

なかなか、内定をもらえるところはありません。

 

結局、行き着いたのは、出版関係。

でも内定をもらったのはシステム会社。

自分が想像もしていなかったSE職でした。

 

夢は夢で

結局は図書館の人になれたのは、実習で行っていた3週間あまり。

今は憧れのような気持ちだけ残っていて、もっぱら利用者として図書館と付き合っています。

 

いつか、子どもが生まれて、パート勤務になるならぜひ図書館でと考えていた時期もありましたが、その可能性も消えつつあります。

 

図書館の勉強をしたことがある人なら、図書館司書はただのカウンターの貸出係ではなく、専門職であるとよく分かります。

なので、職にありつけても、今の自分には一からキャリアを始めるしかありません。

 

でも、今では「図書館の人になりたい」という思いより、その思いが原点にあるからこそ、自分がどこかしらで好きなことに関った生活をずっとできている、という事実が大切だなあと感じています。

 

秋の夜長に徒然と、こんな文章を書いてしまいました。

お付き合いいただいた方、ありがとうございます!