ぽわろんの推理ノート

仕事について、人生について、人間のあれこれを考察します

【世界一受けたい授業】「マルトリートメント(不適切な養育)が子どもの脳を変形させる」に答えを見いだす

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こんにちは、ぽわろんです。

 

昨日は家から歩いて20分程の、夫の実家で夕飯をご馳走になって来ました。

 

夕飯の最中に、テレビでは「世界一受けたい授業」の番組が流れていました。

耳に入ってきたのは

「マルトリートメントは子どもの脳を変形させてしまう」

という話です。

 

マルトリートメントとは

紹介してくれた先生は、福井大学教授の友田明美先生。

『子どもの脳を傷つける親たち』という本を書いているそう。

子どもの脳を傷つける親たち (NHK出版新書 523)

子どもの脳を傷つける親たち (NHK出版新書 523)

 

タイトルだけで胸が苦しくなって、ぽわろんは読むのに勇気が要ります…。

 

マルトリートメントは直訳すると、「悪い扱い」、つまり「不適切な養育」ということだそうです。

ぽわろんは初めて聞く言葉です。

 

大変共感する話

例えば、激しい夫婦喧嘩を子どもに見せると、子どもはそれをもう見たくないという気持ちで脳を変形させてしまうそうです。

結果として視覚野の一部が縮小し、語彙力、理解力が低下してしまうそう。

脳を変形させるというのは、子どもの防衛本能なのではないかなと思います。

その状況から逃れたい一心で脳を退化させてしまう子どもを思うと、胸が痛いです。

 

子どもの脳は柔軟なので回復もできるらしいのですが、もし状況が変わらなかったらどうでしょう…きっと大人になって心の病気になったり、人とうまく付き合えなかったり、生きづらさを感じながら生きていくことになるのです。

 

ぽわろんはこのブログでも書きましたが、不仲な両親の元で気を遣いながら、顔色を伺いながら育ち、いまだに生きづらさを感じています。

 

ぽわろんは虐待されたとは思っていません。

しかし、今日「マルトリートメント」という言葉を聞いて、すとんと腑に落ちるものがありました。

不適切な養育だったのだ、と。

何となくそうなのではないかと思っていたことを、人に認めてもらった、そんな気分でした。

 

そして、この「マルトリートメント」は近年増えているとのこと。

これをしてしまう親は、虐待している親と違い、どこにでもいる子どもを愛している親で「自覚がない」ところが問題だと思います。

ぽわろんの母親も、きっと「こんなに良い子に育ってくれて、育て方が良かったのかしら」くらいに思っていると思います。

 

だからこそ、子育てをされている方に気づいて欲しい。

悪気がなくても、愛情があってもやってしまうこと、それが子どもに大きな影響を与えているかも知れない、と。

 

その他のマルトリートメント

普段やってしまいがちなマルトリートメントが紹介されていました。

 

第1位:感情に任せた暴言

「あんたなんて産まなければよかった!」などの暴言ですね。

言った方は覚えていなくても、言われた子どもは深く胸につき刺さって人格形成にも影響するものです。

 

第2位:周りとの比較をする

これも普段やってしまいがちなことだと思いますが、〇〇くんと比べて自分はダメなんだ…と、自己肯定感の低さにつながってしまいそうです。

 

第3位:風呂上がりに裸でウロウロする

これは子どもが嫌がっていた場合は、性的マルトリートメントになるとのこと。

見たくないと思うと、やはり脳に影響があるそうです。

脱衣所で着替えてきた方が良さそうです。

 

第4位:長時間のスマホ

最近増えているのはこれかな、と思います。

問題は家族とのコミュニケーションが不足することで、集団行動ができない人になってしまうことのようです。

スマホは1日1時間、など時間を決めて与えることが大切だそうです。

 

第5位:過干渉

これも、愛情があるからこそだと思うのですが、何でも親が口を出しすぎると子どもの脳に悪い影響をもたらしてしまい、いつもびくびくした大人になってしまうそうです。

 

適切な養育とは

変形してしまった子どもの脳を回復する方法として推奨されていたのは、子どもがお手伝いをしてくれた時に、「助かったよ」と声をかけること。

また、子どもが言うことを、優しく繰り返してあげること

「〇〇したよ!」と言われたら、「本当だ!〇〇したんだね。」という風に。

 

どちらも、子どもを認めることですね。

認められると脳にはいい影響があるようです。

また、認められることで、臆せずコミュニケーションを取れるようになることも脳を活性化するのですね。

 

まとめ

ぽわろんは、自分の本音を語るのが苦手です。

いざそういう場面になると、言葉が全く出ずに涙が出てきてしまうことは自覚しています。

なので、極力気楽な話題でやり過ごしていますが。

もしかしたら、この弱点は、子どもの頃に脳が変形してしまったから?と考えると、長年の疑問に答えが見つかったような気分です。

 

夕飯の最中、ぽわろんがこんなことを考えていたなど、 家族は誰も知りませんね。

夫の実家はお母さんが少々息子に過干渉なところがあります。

昨日も夫がトイレから出た瞬間に、「石鹸で手を洗って来なさいよ!」と叱責されており、「過干渉だー」と言っていました。笑

しかし、我が両親に比べると、言いたいことの言い合える至って健全な仲良し家族です。

自分の実家では、いつも「自分がバランスを保たなければ」という緊張を強いられるので、今では夫の実家の方が安らげるほどです。

大人であるぽわろんの脳はもう回復しないと思います。

でも、大人になると親と距離をとったり、新しい家庭を築いたり、自分で環境を変えられる力を持てます。

それも生きていればこそですね。

 

そんなことを考えさせられた番組でした。