ぽわろんの推理ノート

仕事について、人生について、人間のあれこれを考察します

他人の家族が眩しい話

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こんにちは、ぽわろんです。

 

ぽわろんが見ず知らずの家族と戯れた話です。

 

姉のママ友が入院したということで、病院にお見舞いに行っている間、病院の隣にある公園で3歳の甥っ子の面倒をみていてほしいと頼まれました。

 

ママ友と子ども抜きで会うと、話も長くなるのが常。

2時間はかかるでしょう。

 

公園と言ってもだだっ広い広場があるだけ。

レジャーシートとボールと様々なおもちゃを手に、さて、甥っ子を飽きさせず遊べるだろうかと身構えていると、

「あ、Tくんだ!」

と走り出す甥っ子。

 

見ると、姉からよく話に聞いていた甥っ子の仲良しのTくんとそのパパが公園にやってくるところでした。

 

こちらの家族の事情も同じで、Tくんのママがうちの姉と一緒にお見舞いに行くので、その間公園で遊んで待っているとのこと。

 

Tくんにも、そのパパにも初めましてです。

「せっかくだから一緒に遊びましょう。」

ということになりました!

自分の子どももいないぽわろんが、見ず知らずの家族と戯れる不思議な休日が始まりました。

 

人見知りのぽわろんですが、Tくんのパパは10歳くらい年上の方で、とても感じがよく、親しみやすい大阪弁の話し方もあり、すぐに打ち解けることができました。

 

そして、何よりこのパパ、子どもと遊ぶのが上手なのです!

 

遊び方の違い

ぽわろんが普段小さな子どもと遊ぼうとすると、子どもに合わせて遊ぶことになります。

 

子どもが次々と、このおもちゃで遊ぼう!と言ったり、この本読んで!と言ったり、遊具に夢中になったり。

それに大人がついて行って、一緒に遊ぶ感じです。

 

しかし、Tくんのパパは、まるで2人の子どもの隊長のように次々と遊びを提案します。

 

どんぐりが落ちてるぞ。

この中で10秒数えるうちに、一番大きなどんぐりを拾ってきた人の勝ちだ。

ヨーイドン!

 

どっちのどんぐりが大きいかな?

じゃあ、Tの勝ち!

次は誰が一番キレイなどんぐりを見つけた人の勝ちだ。

ヨーイドン!

子どもたちも夢中です。

 

また、手で虫を捕まえて見せてあげたり、自転車でジェットコースターをするぞと、まだ自転車練習中の甥っ子にもちょっとずつ下り坂を挑戦させてあげたり。

 

消防車のサイレンが聞こえると「出動だ!見にいく人!」と走って高台に登ったり。

 

うちの甥っ子のパパ(義理のお兄さん)は自営業の経営者で、ほとんどお休みがありません。

なので、甥っ子は男の人に遊んでもらう機会が少ないのです。

だから、Tくんのパパに遊んでもらうのがよっぽど嬉しかったようです。

 

甥っ子のパパはあまり遊べない代わりに、おもちゃなど欲しいものを結構すぐ買い与えてしまいます。

なので、甥っ子はいつもたくさんの新しいおもちゃに囲まれて遊んでいます。

 

一方でTくんの家はあまり物を買わない主義だそうで、おもちゃなどなくても、落ちているどんぐりや葉っぱや虫など、なんでも遊びに変えてしまいます。

 

育て方なのか、生まれつきの性格かはわかりませんが、甥っ子はワガママで短気なところがあるのですが、Tくんは穏やかで優しい性格。

甥っ子によく、「先どうぞー(関西のイントネーションです)」と譲ってくれるそうです。

うちの甥っ子にも、たまにはこんな遊びをさせてあげたいものだと、勉強になりました。

 

とにかく眩しかった

後でTくんのママにも初めましてをしましたが、とても感じのよい、すぐに打ち解けられそうな方でした。

「このおじさん、張り切りマンだから妹ちゃん大変だったでしょう、ごめんね〜。」と言われましたが、いやいやこんなに子育てに張り切ってくれるなんて、理想的ではないですか…!

 

こんな旦那さまだったら、子どもを一緒に育てたいと思うだろうな…そんな風につい、思ってしまいました。

いかん、タラレバですね。

他人の家族と比べて、うちもこうだったら、ああだったらと思うのは、心が重くなるだけです。

実際には、問題を抱えてない人など、きっといないのですから。

 

それはわかってるのですが、Tくんの家族はとっても眩しく、幸せな家族をひと時、疑似体験させてもらったような気分になったのでした。

 

自分の現状と向き合う

長い付き合いである夫と2人の生活は、言い方は悪いけれど、友人とルームシェアをしている感覚とあまり変わりません。

2人とも好きなことをしていて、楽だけれど、これでいいのかな、立派な大人になりきれていないんじゃないかなという思いが常に付きまといます。

眩しい家族の姿を見ると、さらにその思いが増します。

 

夫は「一生楽して生きたい」、そう公言するような人ですから、あまり問題に耐えられそうもありません。

普通の夫婦だったらするであろう、将来についての話もほとんどしたことがありません。

それは、自分の気持ちを話したり人と本気でぶつかることが苦手な、ぽわろんの性格の問題でもあります。

 

2人で乗り越えねばならない問題が起こった時に、その夫婦という形の真価が問われるかも知れません。

今はなんとなく、そんな事を考えています。