現代の日本は男女平等な国?
こんにちは、ぽわろんです。
今日はなんとも大きなテーマになってしまいました。
ちょっと、つらつらと書き連ねます。
きっかけは、ネイティブキャンプのオンライン英会話レッスン。
今回のテーマが、”Gender Equality”(男女平等)だったのです。
なんだか小難しそうだな…後回しにしちゃおうかな(もう既に一回飛ばしている)…と思いながら、思い腰を上げて予習を開始しました。
ディスカッションのテーマがまた難しくて、「権利と義務の側面から考えた場合、あなたの国では性差別があると思いますか?」 (/ _ ; )
外国の方に説明するとなると、日本が世界の中でどれだけ男女平等の国と言っていいのかが気になります。
そこで調べてみました!
「世界男女平等ランキング2017」
(The Grobal Gender Gap Report 2017)
□レポート
http://www3.weforum.org/docs/WEF_GGGR_2017.pdf
□サイト
Global Gender Gap Report 2017 - Reports - World Economic Forum
※以降の画像は当レポートからの引用。
見えないと思いますが、、左の赤丸が平均、右の矢印が日本の位置です。
なんと、日本は平均以下の114位だそうです。
驚きましたΣ(゚д゚lll)
ちなみに、オンライン英会話でよくお話する国、フィリピンは10位。
なるほど…恥ずかしながらという感じですね。
どこが男女不平等?
さて、ではどんな点で世界に遅れを取っているのでしょう?
男女差が大きくて、世界で100位以下となってしまっている項目はこちら。
健康や初等教育についての項目は、男女間ギャップがないことで世界トップレベルなのですが、他の項目が極端に低いようです。
言われてみればまさにそう。
- 日本の議員のうち女性の割合は13.1%(2017年1月)
- 日本の医師のうち女性の割合は20.3%(2017年)
- 東大合格者のうち女性の割合は19.8%(2017年)
- 日本の管理職(課長以上)のうち女性の割合は12.1%(2016年)
女性の社会進出とは言うけれど、まだまだ女性が活躍しているとは言い難い、それが日本の状況だとわかりました。
確かに、以前ぽわろんが働いていた会社でも、課長以上の女性管理職というのは紅一点みたいな特別な存在で、しかも独身の女性がほとんどでした。
日本人に根づいた意識
女性が活躍できる社会へと言うけれど、家事・育児については「女性がやるもの」という意識がいまだに根強い、これが日本の実情と感じます。
この前たまたま『おしゃれイズム』 というテレビ番組を見ていました。
ゲストは女性アナウンサー3名。
そのうちベテランの鈴江奈々アナは子育て中のだそうです。
鈴江アナの驚きの夫婦生活!と放送されていましたが、まず司会の上田さんが「旦那さんは家事を手伝ってくれるんですか?」という質問をしていました。
この発言がまさに、日本人に根づいている思想を象徴していると感じてしまいました。
アナウンサーって、おそらくすごく大変な仕事ですよね。
時間は不規則だし、勉強しなきゃいけないことも多いでしょう。
それでも、「家事・育児は奥さんの仕事、旦那さんは手伝う側」という風に見られてしまうんだなぁ…と残念な違和感を感じました。
そして鈴江アナが家事の分担のため、Excelで表を作って、タスクを見える化した表を見せると、上田さんは「えー、こまかい!」とちょっと引き気味の反応。
でも、子どもを送る、迎える、寝付かせる、お風呂に入れる、夕飯の準備、片付けなど20個くらいのタスクにしたって全然細かくないし、見える化しないとほとんどが当たり前のように女性のタスクになるんだって思うとゾッとしました。
こういう提案をするのも、きっと限界に追い込まれた女性の側なんでしょうね。
鈴江アナのお家では、家事・育児の分担でケンカしがちになって、これじゃいけない!って思ってタスク化したんだそうです。
きっと、お子さんのいる家庭では「うんうん!」って共感する方が多いのではないでしょうか。
悪いのは何か?
ぽわろんの周りの子育てしながら働く女性を見ていると、本当に大変そうです。
時短で働いていても、1分でも遅れないようにダッシュで帰るし、きっと帰りながらも「帰ったらあれしてこれして…」と山積みのタスクをどうにかこなせるように頭を回転させているのだと思います。
子どもが熱を出せば呼び出され、会社の仕事も山積みに…。
本当にえらいなぁ、倒れてしまわないかなぁ、精神的にも体力的にもキツイだろうなといつも心配してしまいます。
では、悪いのは家事を任せきりの男性なんでしょうか?
これも、少し違うような気がしています。
もちろん家庭によって違うと思いますが。
やっぱり、社会が男性の子育てを容認していないような気がするのです。
夜中まで働いて疲れきって帰ってくる旦那さんに「家事も子育てもしてよ!」というのもなかなかハードです。
どうしても育児休暇を取るのも、時短で働くのも、女性が圧倒的多数になってしまう。
同じように男性が時短で働いたり、育児休暇を取るってなると「えー?奥さんは休めないの?」って反応が、今の日本は当たり前だと思います。
保育園不足とか制度的な問題もまだまだあるのでしょうが、私たちの心に根付いている風習的な問題もあるなあと感じました。
そういえば去年こんなことも…
そんなことを書きつつ思い出したのが、去年のこんなニュース。
議員が公用車に子どもを乗せて保育園に送り迎えしたことが週刊誌で批判されましたね。
ベビーカーを押して通勤する姿が働くママの励みになるなんて、発言をした人もいました。
すごく違和感でした。
こんなこと言っていたら、ますます子育てと両立できる議員はいなくなって、働くママを絶望させますよー、と思いました。
最後に
日本は男女平等な国?
今まであまり考えたことはなかったのですが、女性と仕事に着目すると、長い慣習をそのまま変えずにいたら世界に遅れを取っていた、そんな状況だとわかりました。
圧倒的な頑張りを強いられている子育て世帯、子どものいないぽわろんですが、何かできることはないかなと考えてしまいます。
ぽわろんの働いている学校では、日本で出産する留学生もいます。
日本人なら、妊娠した時点で留学を諦めて帰国するのが一般的な思考かなと思いますが、留学生の多くは母国に産まれたばかりの子どもを預けて留学を継続することを選びます。
きっと、子どもはみんなで育てればいい、そんな大らかな慣習も世界にはあるのでしょう。
その点、何か余裕の無さを日本人からは感じざるを得ません。。
今日は、英会話の教材から、転々として日本人の生きづらさにまで考えが発展してしまいました。
果たして、英語で説明できるか…これは別問題ですね。