ぽわろんの推理ノート

仕事について、人生について、人間のあれこれを考察します

『人生の「質」を上げる孤独をたのしむ力』を読んで自分と照らし合わせる

こんにちは、ぽわろんです。

 

先日、図書館から「予約している本が準備できました」とメールが届きました。

 

ぽわろんはちょっと気になった本をよく図書館のサイトから予約しています。

 

今回はきっと半年くらい前に予約した本だったのでしょう、予約したこともすっかり忘れていました(^◇^;)

 

タイトルは『人生の「質」を上げる孤独をたのしむ力』(午堂登紀雄、日本実業出版社)。

人生の「質」を上げる 孤独をたのしむ力

人生の「質」を上げる 孤独をたのしむ力

 

 

半年前くらいの私…孤独に感じていたのでしょうか。タイトルからすると、孤独をポジティブに捉えて前向きにしてくれそうな本です。

 

面白いのは、半年前の自分が読みたいと思った本が、今は特に必要と感じないということ。

 

これは、きっと当時の悩みを自分なりに消化して、今は毎日を楽しめているということでしょう。

生き方について、あれこれ悩んでいた私が、少しは「自分」を持てるようになったということなんだなと、図書館でこの本を手に取って感じました。

 

でも、せっかく半年ぶりに届いた本ですし、ありがたく読みました(*'▽'*)

通勤電車で読み始め、1日であっさり読み終わるくらいのボリュームです。

読んでみた感想を紹介します。

 

「孤独」というより「孤高」に近い

「孤独を楽しむ」と言うとどんなことをイメージするでしょう?

最初ぽわろんは1人で生きていく覚悟をくれる本かな?って思いました。

でも、この本のニュアンスはちょっと違いました。

 

著者が一貫して言っているのは「周りから自分がどう見えるかを気にしすぎるな」「内省の時間を大切にして、自分で決めた人生を迷わず生きていけ」ということ。

 

つまり、常識とか社会の慣習とか他人からの目を気にしすぎて「素の自分」でいられないなんてもったいない、自分の信じることを貫いて人生を楽しもう、そうすれば幸せを感じられるということなのです。

 

これは、ひとりぼっちという意味の「孤独」という言葉よりも、周りを気にしない「孤高」という言葉が近いです。

 

そして「孤独」と言っても、社会からの極端な断絶をお勧めしている本ではありません。

例えば、「友達の数は気にするな」とは言っていますが、そういった考えを持って行動することで「本当に必要な仲間ができる」という考え方です。

現に著者は生涯独身を貫いている方ではなく、奥さんもお子さんもいらっしゃいます。

なので、タイトルと内容はちょっとイメージが違った、という印象です。

 

今の自分と照らし合わせて

自分の人生、自分の性格を振り返ると、著者の言っていることはよくわかります。

 

いい子であろうと必要以上に周りに気を遣い、自分のしたいと思うことも周りに遠慮してできなかった、それが自分です。

 

そんな人へのメッセージが込められた本だなと思います。

以前の自分がこの本を読んだら、「全部、私のことだ!」と思ったかもしれません。

 

でも、今の自分が受けた印象は、意外にも「まあまあ実践できているんじゃない?」という感じでした(*^▽^*)

 

それは今の自分が生き方についてある程度覚悟を決め、自分で考えた目標のようなものを持ち、日々夢中になれているからでしょう。そういう意味では、あれこれと悩んで行動できていなかった時よりも成長したのかなと感じます。

 

著者が言うように「自分と向き合う時間」を通して人は感情を整理したり、合理的に自分の人生で大切なことを見出したりすることができ、ぶれない自分を持てるのだとしたら、自分に関して言えばこの「ブログを書く」という行為が「自分と向き合う時間」に他なりません。

そう気づきました。

ブログを書くことで、自然と自分がどんな人間なのか、何にこだわっていてそれが本当に重要なことなのか、何が好きなのか、どうなりたいのか、そんなことが段々と見えるようになってきたことは事実です。

そういう意味でこの1年、自分は変われたのかな、と思います。

 

また、この本を地で行くような人に出会ったのも大きいです。

ぽわろんの同僚なのですが、自分の人生、後悔ないように生きようとする姿はキラキラとしていて、憧れます。

その方に、ぽわろんはかつて「人形みたい」と言われたことがあります。

周りのために生きている、という意味ですね。笑

今の自分、少しは「人間」に近づけてたでしょうか?

 

とは言え、まだまだ耳が痛い話はありました。

著者は「「超鈍感」ぐらいがちょうどいい」と言っていますが、ぽわろんはやっぱり人の気持ちを推し量ってしまうし、自分が悪い印象を持たれないように、人を傷つけないように気を配ってしまいます。

「他人からどう思われても平気」「何が起きても動じない」この域にはまだまだ達しませんね…。

 

最後にちょっともやもや

この本、なぜか最後にちょっともやもやしてしまったぽわろん。

自分で決めた人生なら人のせいにせず楽しんで貫ける、ということを語ってきた著者の言葉は納得感があったのですが、この本の最後は「子どもをもたないと決めた女性」「独身でいる人」の主張をひとつひとつ潰していく展開になるんです。。

もちろん、これは批判ではないという言い方で、あくまで「狭い考えでこういう決断をしているんだとしたら、それはもったいないよ」という言い方ではあるのですが、やはりきついところがあります。

特にこのタイトルに惹かれてこの本を読む読者には、そう感じる人も多いのではないかな。

著者が言いたいことは、その選択をした自分の考えを合理的に深堀りして、将来も想像した上で、確固たる自信を持てということだと理解はできるのですが。

うーむ。まだまだぶれぶれする自分を感じます。

 

人と比べない

この本を読んで改めて思ったのは、人と比べることは自分にとってあまりいいことではないなということ。

「あの人は頑張っているな、私も頑張ろう!」と思うくらいなら健全ですが、「あの人はこんなに充実しているのに、私はなんてダメなんだ…」と落ち込み自分を否定することは不幸なことです。

 

なので、誰がなんと言おうと自分は自分。

自分が大切にしていることを信じていこうと、今は思います!