ぽわろんの推理ノート

仕事について、人生について、人間のあれこれを考察します

Book review : 最後の一行まで驚愕の心理スリラー Our House

こんにちは、ぽわろんです。

 

最近スマホKindleアプリで洋書を読むことを覚えました(*'▽'*)

 

Kindle 1冊目でアガサ・クリスティの”Endless Night”を読破できたおかげで、少し自信がつき、次は現代小説にも挑戦してみました!

洋書で読むなら、日本で出版されていない本からでも選べるんですね…(*'▽'*)

読める本の選択肢が広がって、本好きのぽわろんはわくわくです♪

 

イギリスやアメリカのブックレビューサイトで読みたい本を探すのも楽しいです。

海外小説はクラシックばかり読んでいるぽわろんは、現代の作家さんはほとんど知らないので、わかりやすく2018年のベルトセラーなどから選ぶのが良いのでしょうか?

もちろんサイトも英語なので、これも英語の勉強と思いながら楽しく情報収集ができました♪

 

そして見つけた本を試しにKindle版で購入して読んでみました!

最初はKindleで辞書を引き引きで読みきれるか不安でしたが、後半になるにつれ面白くてどんどん先に進めるように(*^▽^*)

そして読了!じーん…(英語の本を読みきった感動)笑

たぶん、紙の本だったらまだ自分には読めないレベルなのですが、Kindleだとストレスフリーで知らない単語を調べられるおかげで、読めました!

半分はKindleの力。でも、今はそれでも好きなジャンルの洋書を楽しめれば充分と思っています♪

 

そして、せっかくなので本好き&英語学習者の両方の目線で、レビューしていきたいと思います(*^▽^*)

 

本の概要

Our House: The Sunday Times bestseller everyone's talking about (English Edition)

Our House: The Sunday Times bestseller everyone's talking about (English Edition)

 

【タイトル】Our House

【著者】Louish Candlish

【出版社】Simon & Schuster UK

【発売日】2018/4/5

【ページ数】448ページ(紙の本の長さ)

【ジャンル】心理スリラー、ドメスティックスリラー

 

あらすじ

ある日、Fi (Fiona Lawson)がロンドン郊外の住宅地Trinity Avenueにある自宅に戻ると、見ず知らずの他人がまさに引越し作業をしているところだった。

彼らは売りに出されていた家を正式に買ったのだと主張する。

家の中は、Fiこだわりの内装も家具も全てが見知らぬ物に様変わりしていた。

家が、盗まれた…?

何が起きているのか、状況がわからないFi。

何かを知っているはずの夫は音信不通。

そして子どもたちは無事なのか?

 

夫Bramとは離婚を前提に、子どもたちのために交代で家に帰る半別居の生活を送っていたFi。

家族、犯罪、裏切り、隠蔽…悪夢のような人生の転落が妻の目線、夫の目線で語られていく…。

 

感想

この本の特徴は、語りの切り替わりです。

最初は3人称の語り。そこにFiの声が、被害者の体験談をシリーズ化するPodcast番組のエピソード配信の形で語られます。さらにBramの声明も、ドキュメントに書き記す形で綴られていきます。

この3つの語りが交互に切り替わるため、時が前後したり、真実を一部隠していたりという読者へのトリックがふんだんに盛り込まれている予感がして油断なりません…!

 

こういったどんでん返し系の本はぽわろんの好みでありますので、よーし騙されないぞという意気込みで推理に挑戦するのですが、やはり、まんまと驚かされましたね(^◇^;)

 

えー、この人がこうだったの!?というびっくりは1度や2度ではないですし、何より最後1行までハッピーエンドかバッドエンドかわからないのですから…。

あれ?ここではこう言ってなかったっけ?どういうこと?と違和感を感じると、それが作者の仕掛けたトリックであったりして、ぞわわ〜という感覚が体験できます。

そういう意味でハラハラドキドキ、恐怖も味わえる良作です…。

 

英語の現代エンターテイメント小説を読むのはほぼ初めてでしたので、Podcastが語りに使われるとか、今時だなぁと新鮮でした。

日本の人気ミステリー作家さんの小説を読むのとほぼ同じような感覚を味わえましたね。

 

英語について

最近の小説を読んでいて面白く感じたことをご紹介します!

 

1. 今使われている英語に触れられる

これはクリスティ作品を読むのとまた違った楽しさでした。

 

例えばgoogleFaceTimeが”I need to google the station.”  “I FaceTimed the boys.”などと動詞で使われていたり、フィッシング詐欺はfishingではなくphishingだということを知ったのも新鮮でした!

 

2. 知らない慣用句がたくさん出てきた

例えば

  • warts and all → ありのままに、欠点も含めて
  • nuts and bolts → 物事の主眼点、基本
  • the end of one's tether → 体力[気力,忍耐]が尽きて
  • what makes 〈人〉 tick →〈人を〉動かす原動力,〈人の〉行動原理 
  • stick in the [one's] craw → 気にくわない,がまんならない

などなど…知らない表現がわんさか出てきて、やっぱり色々な種類の文章を読むべきだなぁと実感しました(^◇^;)

 

3. 基本動詞の幅が広がる

自分が普段使う動詞というと、飲むならdrink、歩くならwalk、泣くならcryという風に基本的な単語ばかり。しかし、小説では実に様々な表現に出会います。

例えば、sip(〜をちびちび飲む)、gulp(〜をごくごく飲む)、sneak(こそこそと入る、忍び足で歩く)、stride(大股に歩く)、sob(むせび泣く)といった文脈に応じて使われる動詞が様々であることに気づきました。

他にもshrug(肩をすくめる)、tremble(震える)、stumble(よろめく、つまづく)…など自分では普段使わないけど小説では頻繁に出てくる表現もたくさん。

 

最後に

英語学習における洋書を読む効果として、様々な表現に自然と触れられること、しかも幾度となく登場するので自然と覚えられる、そして物語の中のシーンを思い浮かべながら自然とイメージで覚えられることが大きいのではないかと思いました。

この効果は引き続き何冊も読むことで検証していきたいです♪