夜を想う
こんにちは、ぽわろんです。
最近文章を書きたい一心で、またエッセイ風味のお話を書いてみます(*'▽'*)
お題は「夜」です。
夜を想う
ノクターンを「夜想曲」と最初に訳したのは誰だろう。私はこの美しい響きを持った日本語が好きだ。
よく朝型か、それとも夜型かという会話になると、迷わず「夜型」と答える私だが、それは夜更しであったり、早起きが苦手であったりというよりも、単に「夜が好き」という意味なのかも知れない。
夕暮れの時間、陽が沈むのを見ると心打たれるし、孤独に光る月にもなぜか惹かれてしまう。朝がイメージさせる「何かが始まる予感」や「活気ある喧騒」よりも、夜特有の「静謐さ」に心が落ち着くのだ。
そっと窓から夜の暗闇を見つめて、遠くにかすかに聞こえる電車の音や虫の音に耳を澄ませると、ただここに独りでいることを強く意識して安らぎを感じる。
夜の帳が下りるというように、闇が自分と外界を遮断するのか。一日を通して他人との関係に心を砕き、色々な自分を演じきった劇に幕を下ろし、内省をする時間。それが夜なのだろう。
夜を想い、曲を作る人がいるように、私も夜を想い、文章を書こう。