ぽわろんの推理ノート

仕事について、人生について、人間のあれこれを考察します

なぜミステリーに惹かれるのか、その謎を解く

こんにちは、ぽわろんです。

 

空気が冷たく澄んで、ようやく秋が到来しましたね。

秋と言えば、読書の秋です。

優しい日差しの中や、窓辺で虫の音を聴きながら、そしてぽかぽかのお風呂の中で…秋はやっぱり本が読みたくなる季節です(*^▽^*)

 

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この絵はツイッターで描いていただいて最近ブログのアイコンにも使っている絵のラフ版なのですが、探偵の格好をしてミステリー小説を読んでるぽわろんです(*^^*)

すごく可愛く描いていただきました♪

最近はこのように洋書でまたミステリー小説を読んでいます。

 

ミステリー小説が好きと人に言うと、「殺人事件だなんて物騒だね…」「そんな怖い本ばかり読んで…」とよく言われます。

では、何故そんな物騒な小説ばかり読んでしまうのか。ぽわろんも人に聞かれると言葉に詰まってしまうのですね(^◇^;)

誤解をしないで頂きたいのですが、もちろん殺人に興味がある危険人物ではありません…!

 

今日はその答え、「ミステリーの魅力」を自分なりに分析してみたいなと思います。

 

1. どんでん返しが魅力

特にぽわろんの好物が、どんでん返しのある小説です!例えば、大好きなアガサ・クリスティもどんでん返しが十八番。

ミステリー小説では、意外な人が最後に犯人とわかったりしますよね。これも、どんでん返しと言えると思います。

 

どんでん返しのプロットが巧みであればあるほど、「うわー、騙された!」「まさか!」という驚きと興奮が得られるところが一番の魅力です。

 

これは自分がいかに先入観を持って人や世界を見ているかを思い知らされる経験です。

例えば悪者と思っていたAという人物が、実は一番の味方であったり。その逆も然り。

当たり前に思っていた自分の中の常識がガラガラと崩れる経験ができます。

 

これは現実の世界でも同じだと思うのです。

人は決して見た目通りでない奥深い存在で、顔で笑って心で泣いていたり、好きなのに嫌いな振りをしたりする。

また、自分が住んでいる国について、海外に行ったり外国の方と話すと、良いところ、悪いところ、当たり前と思っていたことがそうではないと気づいたりしますね。

なので、「見えている物事が必ずしも真実ではない」という体験をどんでん返しの物語の中で繰り返しするたびに、自分の先入観や思い込みを思い知らされ、現実の世界も多角的に見られていないんじゃないか?と考えるキッカケになるのです。刺激的ではありませんか!

 

そして、このプロットを巧みな技で見せて読者を欺いてしまう作者の腕前にいつも感嘆してしまうのです。欺き方はいつも誰でも同じではなく、手を替え品を替え、いかに新しく巧みな技を見せるか、その職人技とも言える手口に感嘆してしまいます。

小説という形態を活かしたどんでん返しも好みです。つまり、読者は述べられていることしか知り得ないとか、述べられていること自体に仕掛けが含まれてるという技巧ですね。でも、ミステリーはフェアでないといけないという鉄則もちゃんと守っているところがすごい!となるのです。

 

2. 謎解きが魅力

ミステリーの楽しみは何と言っても、謎解きです(*^▽^*)

 

探偵の「気づき」にはいつも驚きがいっぱいです。

例えばシャーロック ホームズは人やその所持品を見ただけで、その人の職業や癖や家族構成などを見抜いてしまいます。

エルキュール ポワロのように対話によって真実を見抜く探偵は、人の嘘を見抜きます。そして嘘の裏に隠された欲望、保身、心配、誤解などの心理を紐解いていくのです。

 

探偵が謎を解く手順として、物事や人の表情、言動を見て、「なぜ?」と考えるプロセスが重要なのは言うまでもありません。

 

例えば、床に落ちている物を見て、さっと避けて通るのは簡単です。しかし、そこで立ち止まって、「なぜ、ここにこれがあるんだろうか?」と、その解を論理的に何通りも考えて意味を見出すことができるのが探偵の技だと思います。

また、人と話をしていて「なぜ、この人はこんな事を言ったのだろう?」と探偵は人の心理に寄り添って考える力も発揮しています。

 

その「気づき」にはいつもハッとさせられて、カッコいい!と思うと同時に、自分も普段から「なぜ?」と考えられるようになりたいなと思うのです。

普段の生活でも仕事でも、相手の立場に立って考えられると良いサービスやコミュニケーションを生み出しますよね。個人的にはそういう道を極めたいなぁと思っています。

 

ちょっと話はそれましたが、最後にQ.E.D.と完璧な道筋で真実が示された時は、その証明の過程の美しさにうっとりします。

 

3. 渦巻く人間の心理が魅力

特に殺人事件が起きるミステリーの場合、トリックに注目しがちですが、実は「動機」というのも大切な要素です。

 

大抵はドロドロとした動機、例えばお金や出世への欲望、痴情のもつれ、怨恨、脅しに対する保身などが多いですよね。

物語なのでこれらが誇張されて事件に発展してしまう訳なのですが、身の回りにも小さいけれど存在する感情なんですよね。

なので、愚かな犯人が身を滅ぼすという勧善懲悪のストーリーを読むことで、反面教師的な教えにもなっているのだと思います。

 

そして、事件に巻き込まれ自分にも容疑がかかるかもしれないという状況下では、犯人以外の登場人物も愚かな行動をしがちです。

自分や他人をかばうため、また他人を陥れるために嘘をついたり、工作をしたり。メインの事件の他にも小さな過ちがたくさん起きるのも興味深いです。

 

また、サイコパス的な犯人の場合、理解しがたい動機が描かれることがあります。例えば人が死ぬところを見たいとか、注目を浴びたいとか…。こういう人もいるのか…と震撼させられると同時に、こんな人が鋭く描ける作者に脱帽します。

 

4. トリックが魅力

最後に、謎と対になるトリック。

先に触れたどんでん返しにも関係するところですが。

歴代のミステリー作家が練りに練って創作したトリックをいかに超えられるか、そんな飽くなき挑戦と匠同士のぶつかり合いが見えるようで、ミステリー作家さんを賞賛してしまう所以でもあります。

 

不可能に思える鉄壁のアリバイや密室での犯行を、どのように細工をして成し遂げたのか。ミステリーを読み慣れて、数々のトリックに慣れた読者がすぐにわかってしまっては面白くない。そんな作者から読者への挑戦状になっている訳です。

 

例えばアガサ・クリスティのかの有名な「そして誰もいなくなった」。これは孤島ミステリーの先駆けとも言える作品ですが、最初に読んだ時は「こんなことが可能なのか?」と頭の中がハテナでいっぱいになりました。説明できないことが恐怖に拍車をかけ、さらに迫力を増す作品となっています。

クリスティがここで使ったトリックは、後にクリスティの別の作品でも使われており、そちらも名作です。トリックの見事な活用ですね。

また孤島ミステリーの魅力は後のミステリー作家たちも充分にインスパイアし、クリスティをベースにオリジナリティを足してさらなる傑作を生み出しており、それを読むのも至福です。

 

最近の作品を読めばトリックも現代的になっていたり、科学を応用していたり、作家さんの知識と創造力にため息が出ます。

「すごい!」という感嘆が出てしまうのも本を読んだ充実感につながっていると思います。

 

最後に

ミステリーの魅力について、言語化したのは初めてのことなので、うまくまとまりませんでした(´・_・`)

 

また本を読みながら、考えがまとまったらこのテーマに再挑戦してみたいです!