ぽわろんの推理ノート

仕事について、人生について、人間のあれこれを考察します

アガサ・クリスティ超絶おすすめ作品7選

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こんにちは、ぽわろんです。

 

アガサ・クリスティの作品が大好きなぽわろんですが、自分の好きな作品トップ10などをブログにしたいとずっと思っていました。

でも書こうとすると、好きな作品は10個に収まらないんです(ノ_<)

それで何度も挫折してきました。。

クリスティの人気作品はたくさんの人が挙げていますし、一般的なランキングを今更書いてもなぁ…と思い、今回はぽわろんの好きな作品の中から、とりわけ大好きな思い入れのある作品に限って紹介することにしました(*'▽'*)

 

順位もつけられないので、全部星5つ!心から大好きな作品たちです。

あと1冊でも追加すると同じくらい好きなのがたくさんあり収まりきれないので、この形にしました!

 

人によっては好き嫌いがあるかもしれませんし、クリスティを読むのが初めてなら違う作品をおすすめするかもしれませんが、今回は「ぽわろんが個人的に好きで何度も繰り返し読んだ思い入れのある作品の紹介」とさせていただきます!

 

 

①『終わりなき夜に生まれつく』

この作品はぽわろん的クリスティ最高傑作にして、クリスティのすごさがギュッと濃縮された作品です。

恐らく1冊だけ選んでいいとしたら、ぽわろんはこの作品を選びます。

 

ただし、独特の禍々しい雰囲気で、精神的に恐ろしいし、初めて読む人に好きになってもらえるかは不安があります(^◇^;)

他の有名な作品を読んで、クリスティすごい!もっと読みたい!ってなったらぜひ読んでいただきたいです。

絶対にネタバレしたくない作品だけど、結末を知っていても何度も読みたくなるすごい作品です。

 

詳しくはこちらで紹介しています。

 

②『春にして君を離れ』

またしても、初めての人にはおすすめしにくいけどクリスティのすごい!が詰まった大好きな作品です。

これはミステリーではありません。事件も起きません。内省的な物語ですが、クリスティらしい人間観察眼が冴え渡る、そして恐ろしい作品です。

 

詳しくはこちらで紹介しています。



③『ゼロ時間へ』

こちらは初めての人にもおすすめです!堂々ミステリーです。シリーズ物ではありませんので、これだけで楽しめます。

 

導入からその語りと卓越した心理描写に引き込まれ、さらにミステリーとしても秀逸。これぞクリスティ!という作品です。人の闇を描かせるとうまいなぁ。今の時代でも全く色褪せない作品です。

ミステリーらしい作品を1つおすすめするとすると、この作品かもしれません!

 

④『そして誰もいなくなった

ここまで4冊がノンシリーズからランクインです!

この作品は言うまでもなくクリスティの遺した偉大な作品ですね。有名すぎて、ぽわろんが挙げるまでもないですが、どうしても外せないですね。

 

数々のミステリー作家が書いてきた孤島ミステリー、館ミステリーは、どこかしらこの作品の影響を受けているのではないでしょうか。そんな先駆けの作品でありながら、完成度が素晴らしいです。

 

はっきり言ってクリスティの作品の中でもホラー的な怖さは群を抜いています。クリスティはマザーグースになぞらえた事件をいくつか書いていますが、その中でも不気味さが際立っていて恐ろしい雰囲気です。

映像化されたものもたくさん観ましたが、怖くて心臓がドキドキしてしまいます。。

ミステリー好きで未読な方、怖いのが平気な方はぜひ!

 

⑤『五匹の子豚』

お待たせしました!ようやくエルキュール・ポアロ*1が事件を解決するお話です。

 

このお話の面白いところは、その設定。事件は16年前に解決したものなのです。しかし、その結末に納得していない依頼人ポアロに真相解明を託します。

事件の現場を訪れても、もちろん当時の物的証拠は期待できません。ポアロは当時の関係者5人から順番に供述を取っていくのです。

同じ事件を5通りの視点で振り返るなんて面白いではありませんか…!

そしてポアロは人から話を聞いて、誰かが嘘をついている、ということから心理的に謎を紐解いていくタイプの探偵です。つまり、この事件は関係者の話だけで謎を解かないといけないという点でポアロの腕を十分に発揮できる事件なのです。人の奥深さと、自分がいかに人を多角的に見ていないかを思い知らされる、ぽわろんはそんな作品が好きなのですね。

 

ドラマも観ましたが、小説からも現場のその情景が目に浮かぶようなんです。とても印象的な作品です。

 

⑥『白昼の悪魔』

こちらもポアロ物。

旅行鞄に忍ばせて1冊持っていくならこれかもしれません!地中海の避暑地の島で事件が起きます。そのジリジリとした日差しとキラキラとした海と砂浜が目に浮かぶよう。

これぞミステリーという感じの作品です。様々な思惑が渦巻き全員が怪しい動きをしているし、アリバイはどうやって崩すの…?とページから目が離せなくなります。

 

ドラマ化も映画化もされていますが、映画も一見の価値ありでございます(*^▽^*)

こちらもクリスティ初めての方にも楽しんでいただけると思います!

 

⑦『杉の柩』

さて、最後もポアロ物から、『杉の柩』です。

 

ええ?

オリエント急行殺人事件』『ナイルに死す』『アクロイド殺人事件』『ABC殺人事件』『葬儀を終えて』『カーテン』…ポアロのこれが入ってないじゃないかって思いますか。(思います)

ミス・マープル物もひとつも入ってないじゃないですかって思いますか。(思います…!)

 

実は今挙げた作品はどれもおすすめです。どれも本当に面白いので読んでほしいです。でもひとつ入れたら多分全部入れたくなるのです…!無念。

そしてミス・マープルなら『予告殺人』『パディントン発4時50分』『ポケットにライ麦を』『鏡は横にひび割れて』『動く指』『カリブ海の秘密』『復讐の女神』ああ、7つも挙がってしまうじゃないですか。無念。

 

なので、最後は有名で言わずと知れた作品の代わりに、ぽわろんが個人的に好きな作品を入れました。ポアロの『杉の柩』です。

 

これは恋愛小説としても読める、心理描写が秀逸な作品。こんな雰囲気の作品もクリスティの魅力なのです。例えば『そして誰もいなくなった』しか読んだことのない、という人は全く違うこういう作品も楽しんでほしいです。

『杉の柩』が好きな方は、『ホロー荘の殺人』も好きかもしれません。

 

最後に

ということで、アガサ・クリスティの超絶おすすめ作品7選を紹介してみました。

どさくさに紛れて、途中で大量に他の作品を挙げてしまったことはお許しください。。とにかくたくさんの名作があるのです(ノ_<)

読むたびに印象も変わるので、何年かしたら7選の内容も変わってくるかもしれません。そして新訳もどんどん出版されているし、新しい訳や原作で読み直したい作品もたくさん。それもまた楽しみです。

 

ぽわろんの大好きな作品、共感してくださる方がいれば嬉しいです。

*1:「ポワロ」と「ポアロ」表記が存在しますが、ここではポアロで統一します。