ぽわろんの推理ノート

仕事について、人生について、人間のあれこれを考察します

留学生はこんな生活を送っています

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こんにちは、ぽわろんです。

 

ぽわろんは、留学生がたくさん通う学校法人に勤務して5年目を迎えます。

 

以前は出版業界でSE職に従事していたので、転職をして全く別の業界で、今まで知らなかったことをたくさん知るようになりました。

 

その多くが留学生について。

アジアからの留学生を身近で見ていますから、各国の事情や、留学にまつわるビザや日本語の資格、アルバイト事情などがよくわかるようになりました。

 

日本人は移民を受け入れる文化がないので、外国人の流入について否定的な人も多いかと思いますし、憂慮すべき問題があるのもわかります。

しかし、ぽわろんは、数とか統計ではなく一人一人の留学生に接してみてわかった事実を経験としてお伝えしたいと思っています。

 

現実的には否定するよりむしろ「日本に来てくれてありがたい」と思うような人との出会いが多いので、その良い部分もお伝えできればいいなと思います。

 

留学生の金銭的事情

日本に来る留学生は、裕福な家庭の子が多いです。

東南アジアなど、日本より物価が安い国では、親の月収が日本円にして20,000円〜50,000円の国も多いです。

なので、1年間で100万円近くの日本の学費を払える家庭は大変に裕福だと言えます。

もちろん、ほとんどの留学生は日本でアルバイトをして学費を補ったり、生活費に充てたりしています。

そして、日本に来れば稼げるからと、国で借金をして留学してくる人も多いです。

 

留学生のアルバイト事情

最近コンビニでも居酒屋でも、外国人の定員さんに出会う機会が増えた気がしませんか?

もし接客が日本人スタッフでも、裏のキッチンや清掃などは外国人がやっているというお店も大変多いと思います。

 

留学生とは「留学」という在留資格をもった外国人で、日本語学校や大学や専門学校等の教育機関に通って勉強しています。

勉強が本業ですが、学校の授業以外の時間は「資格外活動」といってアルバイトも許されています。

 

しかし、あくまで本業は勉強。

アルバイトは厳しく規制されています。

留学生のアルバイトは1週間で28時間までと決められています。

夏休み期間など学校の長期休暇中に限り、1週間40時間、1日8時間以内まで許可されています。

そして、職種も風俗関係はダメなど、制限があります。

なので、留学生を雇う会社はこの法律を遵守する必要があり、シフトを気をつけたり休暇期間を確認したり、学校にちゃんと通っているかをチェックしています。

 

残れるのはルールを守れる人

さて、想像してみてください。

もし、自分が外国に行ってアルバイトしたら、月に200万円も稼げた!

そんな夢のような国があったらどうでしょう。

 

例えばベトナムの大学生のアルバイトは時給100円程だと言います。

なので、日本に来て時給1,000円稼げた時の感覚は先の想像に近いのではないでしょうか。

 

いくらいい人でも、人間が変わってしまうのがお金の力。

先の想像で、1年間働いて2,000万円貯めて帰れば日本でしばらく遊んで暮らせるぞと、自分なら考えないとも限りません。

 

アジアからの留学生も、それで誘惑に負けて道を踏み外してしまう人も少なからずいます。

学校にも行かずにアルバイト三昧(時間超過がバレないようにいくつも掛け持ちします)で、月に日本の正社員よりも高く稼いじゃうような人もいます。

 

そういう人はもちろん日本で成功などできません。

留学には期限がありますから、在留期間の更新時に法務省の入国管理局で厳しいチェックに引っかかり、学校も退学処分になり、帰国するしかなくなります。

 

なので、ぽわろんの学校でも、ルールを守れる人しか入学を許可しません。

ルールを守れる人、すなわち誘惑に負けずに長い目で将来の成功を夢見て堅実に努力できる人です。

みなさんが普段目にしている留学生は、きっとこんな人たちです。

自分に真似できるだろうか?そう思うと、頭が下がる思いになります。

 

新聞奨学生とは

最近ぽわろんの学校に多いのが、新聞奨学生です。

先ほど、留学生は裕福な家庭の子が多いと言いましたが、貧しくても優秀な外国人に留学のチャンスを提供しているのが新聞社です。

 

例えば朝日新聞日経新聞などの新聞社が、寮に学生を住まわせて、新聞配達のアルバイトをしてもらい、その代わりに学費を負担するというもの。

もちろんアルバイト代も月に10万円程支給されます。

ぽわろんの印象では、新聞奨学生は特に努力家で優秀な留学生が多いような気がします。

 

それというのも、新聞奨学生になるには審査がありますので、留学以前に日本語能力試験3級に合格していることが条件だったりします。

この日本語能力試験、留学するために5級に合格してから来るという人が多い中、すでに3級を母国で取得している時点で努力の証です。

そういう人は日本語学校在学中に1級に受かってしまったりします。

 

新聞奨学生の1日は午前2時くらいから配達の準備、早朝に配達をし、学校に通い、午後は夕刊を配達します。

それはそれはブラックと言われる程厳しい環境だと思います。

こんな厳しい生活の中、ぽわろんの学校では、夕刊を配った後、また自習をしに学校に戻ってくる学生までいます。

将来の目標のためにブレずに努力する姿に、ぽわろんも恥ずかしくない仕事をしなくてはと感じます。

 

留学生には敬意を払いたくなる

つまり、何が言いたいかというと、日本人がやりたがらないような仕事をしてくれている外国人留学生は、自分よりも能力の低い人だと思うのは早計ということ。

中には母国で国立大学を卒業したような優秀な学生も多いです。

それに、母国語プラス日本語に英語まで話せる人も多く、自分よりよっぽど就職先に困らないのではないかと思います。

 

外国人と働くのが当たり前になる時代が、もう既にやってきています。

中には誘惑に負けて道を踏み外す人もいますが、大半は「日本に来てくれて、日本で働いてくれてありがとう」と思うような人たちです。

 

そんな人たちに日本で成功してもらい、「日本に来て良かった」と思ってもらうのがぽわろんの仕事の使命ですし、やりがいでもあります。

 

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