成長する姿にグッとくる映画【プールサイド・デイズ/他】
こんにちは、ぽわろんです。
今日はぽわろんが何度も見返してしまうほど好きな青春映画と、勝手に関連付けた2本の映画の紹介です。
『プールサイド・デイズ』(2013年)
原題は"The Way Way Back”、ワゴン車の3列目、荷物を置く席のことですね。
ここが主人公のお決まりの席なのです。
日本では限定での劇場公開しかされていない(もったいない!) 映画です。
〈あらすじ〉
主人公のダンカンは内向的な14歳の男の子。両親が離婚していて、その母親パムにできた新しい恋人トレントが好きになれない。母親が一生懸命新しい家族を作ろうとする中、トレントの別荘で嫌々一夏を過ごすことになる。
別荘から抜け出すうちに、ウォーターパークの監視員をしているオーウェンと出会い、次第にウォーターパークがダンカンの居場所になっていく…。
〈感想〉
14歳、多感な時期に母親とその新しい恋人との間で鬱々とする少年が、自由で適当で明るいオーウェンと出会い、成長していく姿にとにかくグッときます。
スティーヴ・カレル演じるトレントの冒頭からの嫌な男ぶりがはまっていて、反対にサム・ロックウェルの演じるオーウェンが、とにかくいい男に見える。
『攻略法があるんです』
と言うダンカンに、オーウェンが
『攻略法など使うな、自分で道を切りひらけ』
みたいなことを言うんです。
オーウェンはそんなことをダンカンに教えてくれる存在なんですね。
また、母親のパムの成長物語としても観られます。
この女優さん、トニ・コレットさんの、周りに気を遣って作り笑いをしたりする、迷える母親の演技が見事です。
そして一夏の甘酸っぱい恋愛も、青春映画には欠かせないですね。
脚本監督のナット・ファクソンとジム・ラッシュのコンビは自らウォーターパークの従業員として出演しているのですが、この2人の存在も、作品にいい味を出しています。
この2人が脚本でオスカーを受賞した映画『ファミリー・ツリー』も観ましたが、ぽわろんは『プールサイド・デイズ』の方が好きです。
最後に、個人的には音楽が最高です。
- For the Time Being / Edie Brickell and The Gaddabouts
- Out the Door / Ben kweller
- Running Wild / Army Navy
などのキラキラした曲たちが夏の青春映画にぴったりマッチしています。
関連作品の紹介①『マッチスティック・メン』(2003年)
『プールサイド・デイズ』でいい男を演じていたサム・ロックウェルが出演しているサスペンス映画です。
主演のニコラス・ケイジが極度の潔癖症だが切れ者の詐欺師を演じていて、その相棒役で出ています。
途中まで、どこがサスペンスなのかな?と思うのですが、驚きの展開が待っています。
そして、やはりこちらも人間としての成長物語としても観られる大変面白い映画です。
関連作品の紹介②『リトル・ミス・サンシャイン』(2006年)
こちらもぽわろんの大好きな作品。
『プールサイド・デイズ』で母親パムを演じいたトニ・コレットさんが同じく母親役、恋人のトレントを演じていたスティーヴ・カレルがゲイの叔父さん役で出てきます。
全員が問題を抱えてバラバラな家族が、ぽっちゃりの妹、オリーヴのミスコン優勝を目指すところから、オンボロの車に乗り込んで1,300km離れたカリフォルニアを目指す物語。
なんといっても、おじいちゃんのこの台詞、
“A real loser is somebody that’s so afraid of not winning, they don’t even try.”
(本当の負け犬っていうのは勝てないのを恐れて何もしないやつのことだ)
名言ですね。忘れられません。
誰もがダメだと思っても、挑戦するだけで人としてカッコいいぞということですね。
ロードムービーとしても、家族の成長物語としても秀逸です。
前向きにさせてくれる映画
問題があっても、登場人物が成長して乗り越えていく映画は、観ている人の背中を押して前向きな気分にさせてくれます。
後ろ向きになってしまった時、また見返して勇気をもらいたいものです。