「名前を覚える」がサービスの原点
こんにちは、ぽわろんです。
学校法人で勤めているぽわろんにとって、春は出会いと別れの季節です。
先日は学校の卒業式がありました。
愛すべき学生たちがまた巣立っていきます。
思い入れのある学生ばかりで、卒業式が終わるとぽっかりと穴が空いたようになります。
その穴を埋めてくれるのは、次に入学してくる新入生たちです!
早く入学してほしいなと思いながらも、受け入れの準備に大忙しの毎日です(^^;
さて、そんな卒業式の日のこと。
式典が終わった後は、祝いの席で卒業生と飲んだり食べたり楽しく過ごします。
ご飯を頬張るぽわろんに部長が声をかけてきました。
「ぽわろんさんは、ここにいる全員の顔と名前がわかるの?」と。
ぐるりと見渡して、自信を持って言えました。
「はい、全員わかります。」
部長からすると、100人を超える学生、しかもほとんどが外国人留学生、の名前を覚えているのはすごい事のようです。
「どうやったら、そんなに覚えられるの?学生の頃、日本史とか得意だった!?」
そんな風に聞かれました。
そう言われると、暗記は全く得意じゃなくて、むしろ日本史などは苦手教科でした。笑
では、なぜ学生の顔と名前が覚えられるのでしょう?
その仕組みを改めて考えてみました。
顔と名前の覚え方
まず、ぽわろんは一人一人の学生の名前だけではなくて、様々な情報をインプットしています。
これは暗記したわけではなく、募集担当として、入学前から学生と接しているからです。
その学生の出身校や住所、母国での学歴、職歴、日本語レベルや、成績、友達や家族、ビザの状況、抱えている問題や初めて学校に来た時のエピソードなど…一人ひとり違った印象が残っています。
なので、学生の顔を見ると「○○学校から来て、Aさんの友達で、あの試験に合格したBさん!」こんな感じで芋づる式に情報が引き出されてきます。
以前読んだ本に、あるホテルマンの話がありました。
彼はホテルに入ってくる車を見ただけで、即座に「○○会社の○○様」と名前を呼べるそうです。
そのホテルマンも、名前だけでなく、その人と会社のイメージと車などを関連づけることで記憶をしているそうです。
情報が多ければ多いほど、記憶に残りやすいのかもしれませんね。
名前を覚えるこだわり
なぜそこまで学生の名前を覚えるかと言うと、これはぽわろんのこだわりです。
優秀な学生に入学してもらうためには、充実した教育や設備、進路指導などが必要なのはもちろんです。
では、ぽわろんにできることは何だろう?と考えた時に、それは心に残るサービス、接客をすることだったのです。
学生が受付に来た時、まず第一声で「○○さん、こんにちは」と声を掛けます。
すると、「先生、私の名前覚えてくれてるんですね?」とニコニコ喜んでくれる学生が多いです。
さらにその学生のクラスや現在置かれている様々な情報を把握しておけば、すぐに状況を理解して適切な手助けができます。
それが学生の満足につながると信じて、学生に関する話をせっせと聞いています。
入学前の学生にもこれができると、さらに喜ばれるはず。
それが入学の動機にもなれば、ぽわろんも喜びです!
最後に
そんなわけで、ぽわろんにとって「名前を覚えること」これがサービスの原点なのだと改めて気づいた卒業式でした。
卒業した学生が、また何年後に学校を訪れた時「○○さん、久しぶり!」と声を掛けられたらまた喜ぶに違いありません。
その時まで、大切な名前を忘れないようにと、心に誓いました。