英検準1級二次試験の結果と感想
こんにちは、ぽわろんです。
3月3日に英検準1級の二次試験を受けてきました。
結果が発表されましたので、ご報告です。
一次試験についてはこちら。
二次試験の結果、なんとか合格していました(*^▽^*)
まだまだスピーキングに課題が多いことがハッキリとしましたが、自信がなかったので、ひとまずホッとしました…!
得点は、
ナレーション 11点/15点
Q&A(4問) 12点/20点
アティチュード 2点/3点
合計25点/38点
合格基準点が22点と言われていますので、ギリギリでしたね(^^;)
ただでさえ、会話に自信のないぽわろん、対策なしで臨んでいたら撃沈していたでしょう。。
しかし、1年前、英会話を始めるまで会話が全くできなかったことを考えると、なんとか面接に臨める状態までよく持ってこれたなぁというのが正直な感想です。
そんな訳で、あまり参考にならないかもしれませんが、二次試験の対策についてと、当日の様子、そして反省点についてまとめたいと思います。
ぽわろんと同じ「読みは得意だけど会話は苦手…」というタイプの方の励みになると嬉しいです(*'▽'*)
二次試験の流れ
まずは二次試験の特色を知るところから。
英検準1級の二次試験は1対1の面接で、このような流れで行われます。
- 簡単な質疑応答(氏名・受験級・日常会話)
- 4コマ漫画を読み、1分間でナレーションを準備→2分間でナレーション
- Q&A(4問)
時間にしてトータル7分程度でしょうか。
「4コマ漫画のナレーション対策」と「Q&A対策」の両方が必要になりますね。
次に、実際に対策として行ったことをご紹介します。
二次試験対策① テキスト『面接大特訓』
一次試験受験前に既に購入していた『面接大特訓』。
こちらをひたすらやりました。他の参考書は使っていません。
この参考書の特徴は「ギリギリ合格ではなく、満点合格を目指す方法を指導している」こと。
Q&Aの回答にしても、「この回答なら5点、これだと4点、これだけだと3点」という感じでどうすれば高得点が取れるかを教えてくれます。
5点満点の回答はさすがにレベルが高すぎて、実際ぽわろんはQ&Aパートは12点しか取れませんでした。これは単純に計算すると3点×4問。満点には程遠いです。。
しかし、満点を目指して練習したからこそギリギリの合格点がもらえたのかな…?とも思います(^^;
練習問題も12問ついているので、CDを聴きながら本番を想定して取り組みました。
やってみると、4コマ漫画のナレーションが思いのほか難しいんです。
「物語の描写をする」のと「自分の意見を説明する」のは全く違うスキルを使うものなのだと思い知りました。
何度も練習問題を繰り返すうちに、自然なストーリーにするためのコツが少しずつ掴めてきた気がします。
例えば、流れを示すつなぎ言葉を入れたり、人物の感情描写を差し込んだり、複数の人物の対比をしたり。
時間の制約がある中で、起承転結をどう魅力的に伝えるか、そのヒントがこの本を通じてわかりました。
二次試験対策② オンライン英会話でディスカッション
こちらはQ&Aに対する対策です。
社会問題に対して自分の意見が言えるようになる練習が必要と感じたので、その練習にオンライン英会話を使いました。
ぽわろんは1年前からオンライン英会話のネイティブキャンプでレッスンを受けています。
教材は自分で好きに指定できますし、1日に何レッスンでも受け放題なので、英語で話す機会を増やすにはもってこいなのです。
フリートークだと、友達同士の会話のように楽しい話に終始してしまいがちなので、英検対策には「5分間ディスカッション」の教材を指定していました。
その中でも英検に関係がありそうな、以下のトピックがおススメです(*'▽'*)
- Social Problems
- Discrimination
- Environment and pollution
- Politics
- Business
- Education
- Economy
- Gender Roles
- Crime and Punishment
例えば「日本の社会問題は?」と聞かれて「高齢化社会」「少子化」など、自分なりに説明ができるようになります。
最初はもちろん難しいのですが、同じトピックで何度も受けてみると、段々説明が板についてくるのを感じます。
特に日本の事情に詳しくない外国人の先生にもわかりやすいように伝えようと努力することで、諦めずに伝えきる精神が育ったかなと思います。
また、まったく事情が異なる様々な国の先生から話が聞けるのもいい経験になります。
外国と比べた時に、日本の良い面、悪い面も見えてきて、それが自分の意見に深みを増すような気がします。
二次試験対策③ オンライン英会話で「英検対策レッスン」
先程ご紹介したオンライン英会話のネイティブキャンプには、3級〜準1級の「英検二次試験対策」のレッスンが用意されています。
旺文社のテキストを使って、講師と模擬面接ができるという内容です。
本番を想定した練習ができるので、こちらもおススメです。
このレッスンは予約が必要なので、対応できる講師を指定して、有料で予約します。
ぽわろんは入会時にもらった予約用のコインを全く使っていなかったので、この機会に使いました!
最初に選んだのは日本人講師。
予約に400コイン(800円)かかります。
英検は日本の試験なので、どうしても日本人講師の方が詳しく指導できます。なので、最初はアドバイスを頂くつもりで、日本人を選びました。中でも英検指導に定評のある講師を選択。
結果、とってもプロフェッショナルでレビューのしっかりした素晴らしいレッスンでした。
4コマ漫画のナレーションでは全体にかかった時間だけでなく、各コマで説明に使ったセンテンス数なども指摘してくれ、間違いも教えてくれました。
Q&Aの時も「何秒沈黙があった」、など具体的に指摘をしてくれました。とにかく、不自然な間は絶対NGです!とのこと。
最後はたくさんアドバイスしてくれました。
「二次試験まで進んでいる時点で英語の力があるのはわかっているので、大事なのはアティチュードです。何があっても、自然なコミュニケーションを心がけること。」
これが心に残った言葉です。ありがたい!(*^▽^*)
次からは数をこなす目的でフィリピンの先生を予約してレッスンを受けました。こちらの予約は1回100コイン(200円)です。
やはり英検自体に馴染みがないのでしょう、面接の途中で助け舟を出してくれたり、質問を自ら繰り返してくれたりと、本番の面接官とは違った動きをされる先生も多かったです。笑
ナレーションに何分かかったか、聞いても計測されていない時もありました。
でも、ぽわろんの答えを全てチャットボックスに書いて直してくれる先生もいたり、持ち前の明るさで励ましてくれたりと、とても心強かったです♪
特に、「内容は嘘でもいいから、とにかく自信を持って話すこと」「緊張はつきものなのだから、緊張をいっそのこと楽しむこと」というアドバイスは本番の時も心に留めていました。
英検とは関係ないですが、普段ネイティブキャンプで予約をしたことがないぽわろんは、それ自体が新鮮でした。
予約でしかレッスンが取れない超人気講師がどんな人なのか、実際にお話できて知ることができるのも面白かったです♪
そして、予約ならではの失敗もしました。
間違えて一度英検2級のテキストを指定してしまったんです。途中で間違いに気付いた時には後の祭り。予約レッスンに入ったらテキストって変更できないんですね。知らなかった…。
仕方なく2級の練習をしたのですが、初見で勝手もわからず、冷や汗をかきました(^_^;)
予約の際は誤ったテキストを指定しないよう、お気をつけください…!
二次試験対策④ 練習を録画してチェック
これはおまけですが、4コマ漫画をナレーションしているところを自分で録画してチェックするという対策もしました。
自分がしゃべっている間は頭が真っ白になりがちで、何を言ったのか振り返ろうにもほとんど思えていない状態。そこで録画してみよう!と考えたのです。
自分のしゃべっているところを見るのは非常に抵抗があり、必要以上にショックも受けるので荒療治ではありますが、自分の悪いところを知るにはいい方法です。笑
ぽわろんの場合は、
- 時制の間違い多数(過去形を使っていない)
- 声が小さくて自信がなさそう
- 迷うと目が泳ぐ
- 時間が2分をオーバーしている
などの点を自覚することができました!
自分が思っているよりも、さらにしどろもどろなのがわかりました(ノ_<)
即、画像は消去しましたけれども…
そして本番
本番の日は、時間に余裕を持って会場に向かいました。
筆記用具を忘れた事に気付いてコンビニに走るアクシデントはありましたが、間に合いました!笑
受付は30分前からでしたが、案内は受付順だったので、早めに行った方が先に終わります。
ドアをノックして”May I come in?”と言うところを”May I help you?”と言ったことがあるのでドキドキしていましたが、同じ会場で準2級を受けている学生さん達の元気な"May I come in?”が至る所から聞こえていましたので、間違えることなく入室できました。笑
面接官は、自分よりもお若そうな女性の方。きっとこの方も緊張しているに違いない、なるべく伝わるように話すからね!と謎の視線になってしまい、おかげで緊張を忘れることができました。
最初の日常会話は仕事の話かなーなんて勝手に思っていたら「趣味は何ですか?」でしたね。
趣味が英語って言ったけど、変だったかな!?
4コマ漫画は、練習した中でも1番難しかったような…。まず状況把握に準備時間の半分を使ってしまった感じ。そして、登場人物がやたら多くて、誰に言及したらいいの?状態。
だいぶ端折った感じのナレーションになりました。
Q&A 1問目は、お決まりの「もし4コマ目の男性だったら、どう思いますか?」という質問。
お決まりなのに、想定外の絵に全く手応えなし…。
Q&A 2問目は、「自分でビジネスを経営する人は減っているか?」というような質問。
Noで答えて、ITとグローバル化の社会だから個人がビジネスを始めやすいというような理由を言いました。
Q&A 3問目は、「ボランティアを促進するためにもっと話し合いをすべきか?」みたいな質問で、ちょっと質問の意味を取り違えている可能性もあります。
Yesで答えて、なかなかボランティアの機会ってないので…みたいな理由を言いましたが全く具体性がなかったですね。
Q&A 4問目は、「個人の行動が地球温暖化抑止に役立つか」という質問。
これは練習問題にもありましたので、地球温暖化の主な原因はCO2の排出であることと、それを抑えるために個人でできる対策について2つ以上は具体例を挙げて説明ができました。
手応えがあったのは、この4問目のみ…
面接中、心がけたのは「大きく明瞭な声」「笑顔」「迷っても即答」です。今までの英検でアティチュード1(ふつう)しか取れたことのないぽわろんが、今回2(良い)を取れたのは、この意識があってこそだと思います。3はさすがに取れませんでしたが、この1点が大きいのです。
反省点
ギリギリですが合格点をつけてくれた、かの面接官には感謝しかありません。
しかし、自分はもうちょっと、ちゃんとできなかったか?という気持ちもあります。
Q&Aの回答では、沈黙せずに何かしら答えるというのが目標になってしまっていましたが、本来は「自分の主張に対して、それをサポートする複数の異なった理由を述べて、説得感のある論理を展開する」ことが求められているのです。
一次試験のライティングでなんとかこれができたのは、論理の組み立てをする時間があったから。
会話でこれをやってのけるには、まだまだ瞬時に自分の意見を展開する力と、それを英語で表現する瞬発力が足りません。
せめて、最小限の答えを言って諦めずに、なるべく多くの例を盛り込むなど努力を見せれば良かったというのが反省点です!
終わりに
さて、これでぽわろんの英検準1級に対するチャレンジは終了です。
一次試験の対策を始めたのが去年の12月、長かった!
しかし、英語の学び直しを始めておよそ1年。どれだけ自分の英語が身についたのか、4技能を試せる試験を受けられたのは良い経験になりました。
自分の弱点も明確になりましたので、しばらくはまた楽しみの洋書生活に戻りながら、スピーキングも鍛えていきたいと思います♪
もしかしたら10年先には英検1級にチャレンジしている自分もいるかもしれませんね。
そう考えると、この先も楽しみです(*^▽^*)