ぽわろんの推理ノート

仕事について、人生について、人間のあれこれを考察します

大人でも楽しめる児童文学

こんにちは、ぽわろんです。

 

今ぽわろんは、なんとなく図書館で手に取った『ナルニア国物語』シリーズを読んでいます。

ナルニア国物語1 魔術師のおい (光文社古典新訳文庫)

ナルニア国物語1 魔術師のおい (光文社古典新訳文庫)

 

 

ナルニア国物語』と言えば、岩波少年文庫!と思っていたのですが、光文社古典新訳文庫からも出版されていたようで、こちらを読んでいます。

 

しかも、1話目は『ライオンと魔女』だとずっと思っていたのですが、光文社古典新訳文庫では『魔術師のおい』が第1話。

これは原作の出版順ではなく物語中の時系列順なんだそう。

欧米ではこちらがスタンダードとのこと。

たしかにナルニア国が創造されるところから始まるのがわかりやすいですね。

 

そして、久しぶりに読む児童文学。

じわりじわりと細胞が喜ぶ感覚。

やっぱり、児童文学って、面白いです!

(*^▽^*)

 

児童文学との思い出

今までのぽわろんの人生、振り返ると児童文学との思い出はいたるところにありました。

 

図書館の児童書コーナーで本を読み漁っていた小学生時代。

ただただ面白くて、物語の世界にどっぷりとはまっていました。

 

それから、大人向けの小説に徐々に移行していくのですが、大学生の時にまた児童文学との出会いがあります。

 

ひとつは大学で受講していた図書館司書の授業で、「児童サービス論」があったこと。

絵本の読み聞かせ方法なども学ぶ面白い授業です。

恐らくその授業で、「児童書を何冊以上読むこと」みたいな課題があったように思います。

ぽわろんは、ある商業施設の中にひっそりと佇む「児童図書室」に足を踏み入れました。

 

そこは機械や磁気カードなんかもなく、手書きで目録を書いているような古ぼけた場所で、不思議と落ち着く空間だったのを覚えています。

 

そこで久しぶりに手に取った児童書が、どれもみな新鮮で面白くてわくわくするものだったのです。

当時のぽわろんは大学の課題関係なく、児童書の魅力を存分に堪能したのでした!

 

 

そしてもうひとつの児童書との接点は、書店でのアルバイトをしていた時のこと。

東京のデパートの中にある大きな書店です。

文芸書、雑誌、コミック、学術書…と商材ごとにフロアが分かれているのですが、ぽわろんの担当は文庫・文芸書エリア。

児童書エリアとはお隣さんだったのです。

 

児童書の人員が足りないと、よくヘルプで呼ばれ、駆けつけることもありました。

児童書のエリアに一歩足を踏み入れると、ガラリと空気が変わるのを感じます。

 

文庫・文芸書エリアは毎日新刊が入れ替わり立ち替わりで、時間の流れが早く感じたものですが、児童書エリアは違います。

昔から大事に読み継がれているものが、ずっとそこにあり続けるので、時間がゆったりとしています。

立ち寄るお客さんも、大人は「懐かしい!」といった顔で目を細めます。

自分が子どもの頃に読んでいた本を、また子どもに贈れるというのも児童書の素敵なところですね。

 

大人でも楽しい児童文学

そしてまた歳月が流れて、現在に至ります。

久しぶりに児童書を読んで感じたこと。

なぜ大人でもこんなに楽しいのでしょう?

 

まず、児童書はファンタジーの要素が多いです。

子どもの想像力の豊かさを物語にもそのまま表現したかのようです。

大人になり思考が固まって、想像力が欠けたりしているところに、あっと驚くようなファンタジーな展開をされると、新鮮な気持ちになり、久々のわくわくに心踊るのです。

そして、描写も大人向けの本とは一味違う気がするのですが、どうでしょう。

短い文章の中でも一つひとつの描写が瑞々しく輝き、例えば毛皮のふわふわから、足に触れる雪の冷たさまで肌で感じられるような気がして、澱んだ自分の感性が研ぎ澄まされる気持ちになるから不思議です。

 

そして、子ども向けと思ってかかると、意外な物語の深さにドキッとさせられます。

登場人物が闇を抱えていたり、哲学的に考えさせられたり、答えのない問いかけをされたような気分にもなります。

そういうギャップも驚きとなって、大人の心を掴むのかなと思います。

 

あとは、子どもの頃の気持ちを懐かしく思い出せることも魅力です。

大人になって忘れてしまっていたことを思い出したりして、深い感慨にふけることができるのです。

大切なことを思い出して、心が豊かになるのを感じます。

 

また、児童文学の名作と言われているものって、いつまでも変わらず読み継がれるんですよね。

なので、逆に言うと残っているものは厳選された名作だらけということ。

ということで、読んでハズレだった!ということはほとんどなく、何を読んでも面白い。

それも児童文学のいいところですね。

例えば岩波少年文庫

全作読んでも、後悔しないでしょう。

 

児童文学の名作たち

というわけで、こんな魅力いっぱいな児童文学。

どんな本を読んだかな?

思い出せるだけ、挙げてみます。

物語の詳細まで覚えていないのですが、どれも夢中になって読んだ記憶は残っています。

 

『トムは真夜中の庭で』フィリパ・ピアス
秘密の花園』フランシス・ホジソン・バーネット
ふたりのロッテ』『飛ぶ教室エーリッヒ・ケストナー
『クローディアの秘密』E.L.カニグズバーグ
はてしない物語』『モモ』ミヒャエル・エンデ
『宝さがしの子どもたち』ネズビット
若草物語』ルイーザ・メイ・オルコット
『大きな森の小さな家』『大草原の小さな家』ローラ・インガルス・ワイルダー
『エルマーのぼうけん』ルース・スタイルス・ガネット
赤毛のアンL・M・モンゴメリ
星の王子さまサン=テグジュペリ
トム・ソーヤの冒険マーク・トウェイン

 

ううむ、名作だらけです。

子どもの頃に読むのと、今読むのでは、きっと違った感性が刺激されるはず。

また、読み返したくなってきました!