ぽわろんの推理ノート

仕事について、人生について、人間のあれこれを考察します

一度諦めた英語学習を再開した経験から、英語がライフワークになるまで

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こんにちは、ぽわろんです。

 

ずっと諦めていた英語学習を再開して、気づけば1年が経っていました。

1年間続けてきて、たくさんの気づきがありました。

 

少し長くなりますが、そもそもの英語との出会いから、今の英語との関わり方までお話します。

 

一度諦めていた英語

中学生で英語に出会ってから、ぽわろんにとって、英語はなぜか一番好きな科目でした。

たぶん、最初に教えてくれた先生が、魅力を存分に伝えてくれたからでしょう。

 

高校は公立ですが語学のコースがある学校に行き、さらに英語に没頭するようになりました。

 

大学は英語と本が好きという理由だけで(安直に)英米文学科に進学しました。

英語の成り立ちを学んだり、英語の詩を読んだり、英語の持つリズムとか韻とか響きそのものを好きになったのは大学生の時でした。

アガサ・クリスティサリンジャーなど英米文学が単純に好きになったのもこの時です(当時読んでいたのは日本語訳でしたが)。

アルバイトでも塾講師として中高生に英語(いわゆる受験対策)を教えていました。

 

しかし、同時に英語に挫折したのも大学生の時。

入学時の英語の点数が良かったため、英語の必修授業が免除されたぽわろん。

代わりに上級英語の授業を履修できることになりました。

しかし、そこにいたのは経済や法律を勉強している他の学部の学生。

その多くは帰国子女でした。

ぽわろんは英語ばかり勉強していたのに関わらず、全く英語がしゃべれない状態。

ネイティブの英語は聞き取れないし、自分の英語も伝わらない。

でも、他の学生は英語を使って、自分の意見を発表したり討論したり…。

ずっと日本にいて英語を使う機会もない自分は、彼らには到底敵わないと打ちのめされてしまったのでした。

 

大学卒業後は英語とは全く関係のない、出版業界のシステム開発の仕事に就きました。

そのため、それ以来、英語の勉強はぱったりと辞めてしまっていました。

何年も努力したけど実らなかった経験は「自分は何をやっても中途半端だ」「何一つ達成できなかった」という苦い自嘲の気持ちとなり、自信を持てないまま10年以上が過ぎました。

 

英語学習再開のきっかけ

そして、ある日、「社会人のためのTOEIC講座」の受講生を市が募集しているのを見つけました。

英語は苦い思い出ですが、好きという気持ちは変わっていなかったのですね。

転職をして時間の余裕もできたし、「もう一回やってみようかな」と、軽い気持ちで応募してみました。

ちょうど1年前のことです。

それが英語学習再開のきっかけになりました。

 

TOEICを受けるのは大学生以来、2回目。

2か月間、会社帰りに週2回の講義だったけれど、毎日宿題をこなすので精一杯。

必然的に英語を勉強することになりました。

10年振りで忘れていることも多かったけれど、久し振りに感じる楽しさでした。

特にこの時の講座の先生が、常々「TOEICの学習をきっかけにして、この先の英語人生に役立ててくださいね」という意識付けをしてくれたので、これを機にもう一度英語に挑戦できるのではないかという予感がしていました。

 

そして、2か月後のTOEIC L&Rテスト。

付け焼き刃的な学習だったのにも関わらず、結果は予想もしていなかった900点。

これが背中を押す結果になりました。

最初のモチベーションとなったのが、「自分はTOEIC900点に見合う実力じゃない!」という気持ち。

だって、いまだに全くしゃべれない。

これではTOEIC900点なんて恥ずかしくて、誰にも言えません…(^◇^;)

少しでも点数に見合う実力をつけなくては、そう決意しました。

 

オンライン英会話を始める

英語学習の再開を誓い、最初に挑戦したのがオンライン英会話です。

自分の弱点はやはり会話だと考えたのです。

会話がどのくらいのレベルだったかというと、自己紹介もままならないレベルです。

日本にいても英会話する機会がないと当時は諦めていましたが、今はオンラインで英会話ができるなんて素晴らしい時代。

当時の挫折を乗り越えるには、帰国子女には敵わないなど拗ねている場合ではありません。笑

諦めるのは今いる環境でできる限りのことをやってみてからです(*'▽'*)

 

色々なスクールを比較して、ネイティブキャンプのオンライン英会話を選びました。

決め手はSkypeを使う必要がないことと、予約の必要がなく回数無制限でレッスンを受けられること。

スマホのアプリやPCの専用サイトから「今すぐ」先生と繋がれるのは、これ以上ない気軽さで、他のスクールにはない魅力です。

 

オンライン英会話は、「やってよかった」と心から言えます。

普段の生活で、英語を話す機会はほぼゼロでした。

これでは会話力を伸ばすのは難しいと常々感じていました。

しかし、オンライン英会話で100時間以上も英語でコミュニケーションをとると、さすがに慣れてきます。

簡単なことなら、日本語で考えるより前に英語で言えるようになりました。

まだまだ難しい話題だと全く太刀打ちできないことも多くて凹みますが、それでも何とか意思を伝えることができるという自信を持つことができたのは大きな進歩です。

 

そして、改めて実感したのは「英語って楽しい」ということ。

オンライン英会話を始めて、たくさんの国のたくさんの素敵な先生に出会えました。

英語を話せるだけで、色々な人と笑いあったり、情報交換したり、意見を聞けたり…これはかけがえのない経験だと思います。

ぽわろんは元々人見知りなのですが、そんな自分でも知らない人とコミュニケーションがとれるんだと、新たな自分発見にもなりました(*^▽^*)

 

目標の設定が大事

最初は自分の挫折した経験を塗り替えるために英語学習を再開しましたが、途中で自分を見失いかけてしまいました。

「このまま英語を勉強して何になるんだろう?」「語学の学習は果てしないけど、どこまでいったらゴールなの?」そんな疑問を感じ始めていたのです。

この状態だと、オンライン英会話をするにも、どの教材を選んだらいいかわからなくなってしまい、完全に迷子です。

 

先生に「どの教材がいいんでしょう?」そう相談すると、まず聞かれるのが、「そもそも何のために英語を勉強しているの?ゴールは何?」ということ。

そうか、自分には明確な目標設定がないんだ、と気づきました。

これではモチベーションを持ち続けることはできません。

 

そこで、自分の目標・目的を改めて考えました。

今までは「英語がしゃべれるようになりたい」と漠然と考えていたけれど、それでどうしたいのか。

もちろん、英語そのものが好きなので、英語を使って本を読んだり、映画を観たりできたら素敵だなと思います。

色々な国の人と会話ができるのも、魅力です。

しかし、やっぱり最後には英語を使った仕事に憧れがあります。

今働いている業界は外国と大きく関係していますが、英語ができると仕事の幅も広がると思います。

仕事で使える英語、それが大きな一つの目標となりました。

 

目標が決まるとあとは突き進むだけのような気がしてきます。

 

英語が生活の一部に

オンライン英会話を始めたのは大きな前進になりましたが、それだけでは超えられない壁もあります。

それは、語彙力がなくて、いつも同じようなことしか言えない…ということ。

そんな壁を越えたくて、オンライン英会話以外にも自然と英語学習を生活に取り入れるようになりました。

 

例えば、

  • アプリで単語学習
  • アプリで日常会話の学習
  • 英文記事の読解
  • 英語の動画やPodcastでリスニング
  • 洋画・海外ドラマでリスニング
  • 英語日記を書く
  • 英語で独り言

通勤時間や家事の時間、スキマ時間は自然と英語に触れることが増えました。

ただし、勉強しているという感覚があまりないので、あくまで楽しく過ごしているのですが(*'▽'*)

 

洋書の魅力を発見中

そして、紆余曲折を経て、今は洋書にはまっています。

色々な先生にアドバイスを求めたのですが、英語上級者の方こそ会話よりも読解の重要性を説くことに気づきました。

「あらゆるものを読みなさい」「特に自分の興味のあるものを読みなさい」こんなアドバイスをする方の多いこと。

これは真理ではないか、と最近思いつつあります。

 

というのも、ある程度会話に慣れると、必ず語彙力の少なさという壁にぶつかるのです。

「文法は合ってるよ」、「発音もいいね」そう言ってもらえるけれど、自分の話す英語と先生の話す英語には雲泥の差があります。

この違いは語彙の豊富さ、文章の中で適した単語を選べる力、なのではないかと感じます。

 

単語帳で単語の勉強もしています。

少しずつ知っている単語が増えてはいますが、それでも飛躍的に上達はしません。

 

そこでアドバイスをもらったように、「好きなものを読んでみよう」という結論に達したのです。

 

まず、挑戦したのがiPhoneKindleアプリで購入したアガサ・クリスティの小説。

 

最初に読むなら絵本や児童文学から、自分のレベルで簡単に読めるものを、という気持ちもありました。挫折しないために、成功体験を重ねることは大切です。

しかし、自分にはそれ以上の「英米文学が好き」という気持ちがありました。

「自分の好きなもの」を読めば、多少難しくてもモチベーションや興味でカバーできるのでは、と思ったのです。

結果、自分の好きな小説を読み切ることに成功しました。

もちろん、知らない単語がたくさん出てきました。

多読の基本は「単語はなるべく辞書をひかずに、どんどん先に進める」と聞いたことがあります。

辞書を引く煩わしさで、先に進めず挫折してしまうからかなと思います。

しかし、ぽわろんは辞書を引き引き、読み切りました。

引かないで進めるにはあまりに知らない単語が多かったからです。

良かったのはKindleアプリだと、知らない単語を選択するだけですぐにポップアップで辞書の意味が表示されること。

これが、話を中断することなく意味を調べるのにちょうど良かったのです。

慣れてくると、多少知らない単語が出てきても、話に夢中で調べなくても先に進められるようになり、ぐっと読むスピードが上がりました。

 

そして今はイギリスの現代小説を読んでいます。

クリスティの英語に実際触れられた感動も大きかったですが、現代で実際に使われている英語に触れられるのもまた面白いです。

 

そして、段々と読解の重要性を説いたアドバイスの意味が分かってきました。

それは洋書を読んでいると、普段触れることのない単語にバンバン出会うからです。

 

例えば、何かを「飲む」「食べる」と言う時、どんな動詞を使うでしょうか。

ぽわろんが思いつくのは、drink、eat、have、takeくらいでしょうか。

しかし小説では、このような色々な表現に出くわします。

  • sip ~をちびちび飲む
  • suck ~をすする
  • nibble ~を少しずつかじる
  • gulp ~を急いで飲み込む
  • swallow 〜を飲み込む
  • gobble ~を急いでがつがつ食べる
  • munch 〜をむしゃむしゃ(ぽりぽり)食べる

同じように例えば「歩く」もwalkだけではなくて、せかせか歩くのか、こそこそ歩くのか、よろよろ歩くのかによって違う単語が使われますし、「見る」も、ちらっとみるのか、じっと見つめるのか、眩しそうに見るのか…といった感じで、日常で使う語彙の多さに驚きます。

 

好きなジャンルを選んでいるので、小説自体を楽しみながら、こういった語彙に自然と触れられると…確かに壁を超えるヒントになるかもしれません。

 

英語が目的から手段に

そして洋書を読み始めてから、ようやく「全てが英語学習のため」という意識から、「英語を使って何かをする」という意識に変わってきました。

 

例えば「次はどの洋書を読もう?」と情報を調べようとした時、日本語のサイトを調べると、かなり情報は限られてしまいます。

というのは、実際に最近発売された洋書を日本で読んでいる人がいるとは限らないし、読んだ人が都合良く情報を発信してくれているとは限らないからです。

必然的に、イギリスやアメリカの本の紹介サイトを見て、英語のレビューを読んで調べることになります。

 

英語が読めると、得られる情報が格段に増えるということは、どんな分野でも大きなメリットになりそうですね。

これから、情報を得るための手段として英語を使っていけたら、さらに英語に触れる機会が増えそうです。

 

そして、実際に日本では翻訳されていない面白い洋書に出会えた時は喜びも格別です(*^▽^*)

わくわくです♪

 

最後に

英語学習について、挫折も経験しましたが、ようやく新境地に辿り着いたような気がします。

その経験から言えることは、年齢や環境によるハードルはあるにしても、努力して続ければ必ず前に進めるということ。

他人と比べるのではなく、自分の中での前進を喜んで認めるべきだったと、10年前の自分に言いたいです。。

そして、自分の好きなものはそう簡単には変わらないなということもわかりました。

好きなものが続けられるだけで、手放しに幸せだと思います。

これはもうライフワークだと堂々と言えます。

知れば知るほど奥深く、手が届くようで届かない英語と、長いお付き合いになりそうです。

 

また、英語学習を通じて、ブログやtwitterで他の英語学習者の方の体験が聞けることも大きなモチベーションになりました。

自分と同じような挫折や努力を重ねて、前に進もうという人はたくさんいるんだなぁと感じて励みになっていますし、面白い情報も得られます!

 

という訳で、最近夢中になるあまり、ブログ更新を怠っていました(^◇^;)

また改めて、洋書の紹介などもできるといいなと思います♪