『アルケミスト』を英語版ペーパーバックで読んでみた
こんにちは、ぽわろんです。
今日は『アルケミスト』(パウロ・コエーリョ著)を読みました!というお話です。
『アルケミスト』は言わずと知れた世界的大ベストセラーですよね。世界で最も読まれた本ランキングで言うと、ベスト5位に入ってるかなというレベルの、ものすごい売れ筋の本です。
ぽわろんはちょっと天邪鬼的というかマイペースなところがあり、「ベストセラー」というのは「読みたい」の強い動機にはならないのですよね(^◇^;)
古いとか新しいとかは関係なく、読みたいと思った時が、その本とのタイミングと思ってまして…人と話が合わないとか、流行りがわからないとかはあまり気にしないので、そんなマイペースな読書スタイルなのです。ふふ
なので、今まで読まずにいた本でした!
面白い小説は大好きですが、『アルケミスト』は面白いというより、ちょっと寓話的というかスピリチュアル系なのかな?というイメージで、それも手を出しづらい理由ではありました。
ではなぜ今になって読んだかというと、
- 英語版を読みました
- ペーパーバックを読みました
というのがポイントです(*^▽^*)
英語のペーパーバックに挑戦
英語学習中のぽわろんは、英語で洋書が読めるようになってきたとはいえ、それは「Kindleで読む」限定なのでした。
紙の本よりもKindle、つまり電子書籍は読むハードルがだいぶ低いです。
無限に登場する知らない英単語はタップするだけで意味を調べられますし、あまり意識せず物語に没頭することができます。
しかし、紙の本ですとそうはいきません。。
知らない単語が出てきて、いちいち辞書で調べていたら、とても時間がかかってしまいますし、本の世界から引き戻されちゃうと思うんです。
なので、もっと知っている単語を増やして、スラスラ?読めるようになってからではないと紙の本には挑戦できないかなと。いつかは、きっと…!と目標にしています。
でも、やっぱり憧れがあって、いつか自分の本棚も洋書のペーパーバック並べたいなぁと思っていたんです(*'▽'*)
Kindleだと並べられないじゃないですか!(本棚好き)
そしてこの前、黒田龍之助さんという言語学者の『物語を忘れた外国語』というエッセイを読んだ時に、たくさんの外国語を学んできた著者が、とにかくわからなくても外国語で小説を読んだり映画を観るのを楽しんでいるのを知ったんですね。「そうか、意味が分からなくても外国語を外国語のまま読むのを楽しんでいいのか」って思ったのです。
それからですね、わからなくてもいいから今ペーパーバックを読んでみたい!となったのは。
さっそく近所で一番洋書が揃っている本屋さんに行きました。
狙いはアガサ クリスティの好きな作品。いつかクリスティの本は棚に並べたいと思っていたし、日本語の翻訳を読んでいるので読みやすいかなと。
でも、残念ながらクリスティの作品が「それじゃない…!」というものしか置いていなくて、他の本を探すことに。
そこで目に入ったのが、”The Alchemist”です。
「TOEIC600点レベル」と手作り風の帯に書いてあり、難易度も分量もちょうど良さそうです(*^▽^*)
『アルケミスト』、ついに読むタイミングが来ましたね!
ブラジルの本なので、英語の翻訳を読むというのもまたいいじゃないですか。
少しずつ読みました
これは一気読みではなく、少しずつ週末に読み進めました。
お香を焚きながらリラックスして読書を楽しむ感じで。
難易度はちょうど良かったかなと思います。簡単なところもあれば、英検1級の語彙も知らない単語もたくさん出てきました。
単語を調べるのはぐっと我慢して、話を前に進めることを優先して読んでみました。
あらすじは、羊飼いの少年が神様からのお告げに従ってピラミッドに宝物を見つけに行くというお話。最後はアルケミスト(錬金術師)と旅を共にします。
少年が困難に立ち向かいながら夢を追い求める姿を通じて、大切なことを学べる物語ですね。
いくつか心に残った箇所があります。
People are afraid to pursue their most important dreams, because they feel that they don’t deserve them, or that they’ll be unable to achieve them.
人は自分の最も大切な夢を追い求めることを恐れる。なぜなら自分はその夢に値しない、あるいは夢を叶えることなど不可能だと考えるからだ。
Tell your heart that the fear of suffering is worse than the suffering itself.
苦しみを恐れることは、苦しみそのものよりも悪いのだと心に言い聞かせなさい。
When I have been truly searching for my treasure, every day has been luminous, because I've known that every hour was a part of the dream that I would find it. When I have been truly searching for my treasure, I've discovered things along the way that I never would have seen had I not had the courage to try things that seemed impossible for a shepherd to achieve.
自分の宝物を真に探し求めている時、毎日は光り輝くだろう。なぜなら全ての瞬間が、求める夢の一部であると私は知っているから。
自分の宝物を真に探し求めている時、その道々で私は発見をしてきた。その発見は、羊飼いなどには達成できそうもない事に挑戦する勇気がなかったとしたら、見ることができなかっただろうものだ。
なんとなく訳してみましたが、間違えていたらごめんなさい(^◇^;)
私なりに解釈してみますと、人は現状に満足して新しい挑戦をしなかったり、どうせ自分には無理な夢だからと傷つくのを恐れて夢を追わなかったりしますよね。でも、そうして何もしないでいるうちは絶対に手に入らないものがあって、例え夢が厳しいものだとしても、それに向かって動き始めれば、その途中経過も全てが自分の中で輝いてかけがえのないものになる。そういうメッセージなのかな、と思います。
これは、昔私も何も挑戦しない人だったのでわかります。自信が持てるものもないし、毎日を生きるので精一杯と思っていました。
英語も好きで昔は仕事にしたいと思っていたけど、「自分には無理だ」と挫折して違う道に進んだことも思い出します。
でも、いい大人になって、いい意味で「まぁいいか」の精神が身についてきてようやく好きなことをするようになってきたかなと思います。
そして今では悩んだり羨んだりするくらいなら「失うものは何もない」と気楽に始めてみればいいやと思っています。
もちろん大きなゴールに辿り着けたわけではありませんが、少なくとも何もしなかったら得られない経験ができたのは間違いありません。
今、周りには進む方向を悩んでいる友達もいます。
ぽわろんは口下手につき、なかなか直接は熱く励ませないのだけど、心の中では「好きな事をとにかくやってみてほしい」と思っています。
それが形になるかならないかを心配する気持ちもよくわかるのですが、挑戦する過程で絶対に何か大切なものを得られると思うんです。
『アルケミスト』を読んで共感したのは、大人になったぽわろんが最近思っていることと重なるところだったのですね。
そういう意味で、この本は多くの人に共感され励みにされ愛されてきたのかなと思うと、しみじみするのでした(*'▽'*)
最後に
なんとか英語でペーパーバックが読めた、これは嬉しい経験でした。
ただでさえ英語を読むとそのリズムに心が落ち着くのですが、この本はその内容も相まってヒーリング効果が大でしたね(*^▽^*)
英語をバリバリ使ってお仕事する夢は叶ってなくても、その過程で英語で本を読めるという経験ができたら、それはもう「英語やっててよかったな」と思う訳です。
また本屋に行き、次に読むべきペーパーバックも手に入れてきました。
少しずつ夢の過程を味わいながら読み進めたいと思います。